昔のチベットは近代的な工業と交通がなく、経済がとても立ち後れた。1959年民主改革後、特に1978年改革開放後、チベット自治区は農業と牧畜業のほかに、近代的工業と交通が発展し、経済がだいぶ進んだ。中央政府はチベットに合計350億元以上の特別予算を配分し、チベットのインフラ整備に力を入れた。1995年から2000までの5年間に、チベット自治区のGDPの年度平均成長率は全国の平均水準を超える10.7%に達し、50年前の30倍にあたる117億元になった。
チベットには現在22万5000ヘクタールの耕地がある。昔のような立ち後れた焼き畑耕作による原始農業に別れを告げ、科学・技術による農業振興の道を歩むようになった。優良品種の育成と導入、土壌の改良、水利施設の建設、河川の治水工事、化学肥料と農薬の合理的な使用などの近代的な耕作方法である。全自治区の穀物総収量は1977年の5億キロの大台を突破し、1995年は更に7億キロに達した。
今や、全自治区の農業用機械の総出力は50万KW余りに達し、農民1人当たり約0.6KWで、内陸部の農村の平均水準に近づいている。機械による耕作、播種の面積はそれぞれ25%と65%に達し、内陸部の農村の平均水準とほぼ同じである。チベット高原は、8207万ヘクタールの草原を持ち、そのうち、7077万ヘクタールは利用できる草地で、さまざまな家畜2280万頭を飼育している。
平和解放まで、120万平方キロメートルに及ぶチベットの大地には近代道路は一本もなかった。今や、全自治区に25000キロメートルの道路が開通され、その内、2000キロメートルの道路はアスファルト舗装である。チベットはまた国内外の10の都市との間に、航空便が開通され、ボーイングやエアバスのような近代的な飛行機がチベット高原の空を飛んでチベットと各地を結べれている。中国政府は既に青海省とチベットの間に鉄道で結ばれるプロジェクトに着手しており、5年の後、世界最も高い、技術的に最も難しい鉄道が開通されることになる。
チベットの電気通信業の近代化も進められ、今や統一された安全的で先進的な国家公衆電気通信網が整備され、全自治区の33.6%の郷と鎮が電話でつながれ、電話の普及率が4.7部/百人に達し、1978年の24.7倍である。市内電話の普及率は更に26.7部/百人にもなった。現在、全自治区の四分の三の人々がテレビを受信し、ラジオ放送を聞くことができるようになり、また、インターネットを通じて世界をもっと身近になるようにさせた。