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白書:中国の食品の品質と安全性
中華人民共和国国務院新聞弁公室 二〇〇七年八月・北京  目次  一、食品の生産及び品質の概況  二、食品の監視管理体制及び業務  三、輸出入食品の監視管理  四、食品安全のための法律・法規及び技術保障体制  五、食品安全の国際交流と協力  食品の品質と安全性は一国の経済発展水準及び人民の生活の質を示す重要な目印である。中国政府は人を以て本となす〈人本主義、人間中心〉を堅持し、食品の安全を大いに重視し、これまでずっと食品の品質・安全を重要な位置にすえてきた。長年にわたり、中国は源から品質に力を入れる方針に立脚して、食品安全のための監視管理体制と制度を確立、整備し、食品の安全のための立法と規格体系づくりを全面的に強化し、食品に対して厳格な品質・安全監視管理を実施し、食品安全のための国際交流と協力を積極的に進め、社会全体の食品安全意識を大きく高めてきた。こうした努力を経て、中国食品の全体的品質水準は着実に高まり、食品の安全性はたえず改善され、食品の生産・流通秩序は著しく好転している。 一、食品の生産及び品質の概況  (一)着実に向上した加工食品の品質と安全水準  1、食品加工業の急速健全な発展  近年、中国の食品工業は急速で健全な発展を続け、経済効率〈収益〉が着実に向上している。原料と加工技術の違いにより、食品は食糧加工品、食用油、油脂・同製品、調味料、肉製品、乳製品、飲料、即席食品、ビスケット、缶詰、冷凍飲料、冷凍食品、薯類及び膨張食品、キャンデー(チョコレート・同製品を含む)、茶葉、酒類、野菜製品、果物製品、炒貨食品〈スイカの種、落花生、そら豆などをいったもの〉・堅果製品、たまご製品、ココア・焙煎コーヒー製品、砂糖、水産製品、デンプン・デンプン製品、菓子、豆製品、蜂製品、特殊食膳食品・その他の食品の計28大分類、525品目に分けられる。現在、全国の食品生産加工企業は44万8000社に上る。うち一定規模〈本業の年間売上高500万元〉以上の企業は2万6000社で、製品のシェア(市場占有率)は72%で、生産量と売上高の中心的地位を占めている。一定規模以下で、従業員10人以上の企業は6万9000社で、製品のシェアは18.7%、10人未満の小企業・小工場は35万3000社で、製品シェアは9.3%となっている。  統計によると、2006年の全国の一定規模以上の食品工業企業の生産額(総額ベース)は前年比23.5%増の2兆1586億9500万元(煙草を含まず)で、全国の工業生産額の6.8%を占めた。うち食糧・油料加工、肉類加工、乳製品加工などの業界の工業生産額(付加価値ベース)と利益の伸び率はいずれも20%を超えた。06年、中国の食品工業の主要製品の生産量は小麦粉5193万㌧、食用植物油1985.5万㌧、生鮮・冷蔵冷凍肉1112.5万㌧、乳製品1459.6万㌧、ビール3515.2万㌔㍑、ソフトドリンク4219.8万㌧で、前年に比べそれぞれ28.2%、17.5%、24.0%、23.5%、14.7%と21.5%伸びた。07年1~6月、食品工業生産額(総額ベース)は前年同期比29.9%増の1兆2816億2000万元だった。ビール、食用油、飲料、化学調味料などの生産量は世界の上位を占めた。  目下、中国の食品工業には次のような特色がみられる。第一、一部食品企業の加工技術と装置が世界をリードする水準に近づくか達している。肉製品、乳製品、飲料、ビールなどの業界の大型企業は一様に、世界の一流水準の生産設備と検査設備を保有し、製品の品質が保証されている。膜分離、物性改質、無菌低温充填、濃縮、低温加工などの基幹加工技術の開発と応用で、食品加工技術・装置の国際的先進水準との差が縮まった。第二、企業の品質管理が一層科学化、規範化された。計10万7000社の食品生産企業が品質安全市場参入資格を取得し、2675社の食品生産企業が危害分析・重要管理点(HACCP)認証を取得した。第三、製品構成が最適化に向かい、日増しに増大する複数レベルの需要を効果的に満たした。精加工食品の割合は程度の差こそあれ上昇した。例えば液状乳の生産量が乳製品総量の85%以上を占めた。ソフトドリンク製造業がこれまでずっと炭酸飲料中心だった局面を打破し、パック飲料水、炭酸飲料、果実・野菜飲料、茶飲料など多様化の態勢を作り上げた。食糧油脂業界で、特製二等以上の精製小麦粉が小麦粉総生産量の65%を占めた。標準一等米以上の精米がコメ総生産量の88%を占め、コメに占める特等コメの割合が33.9%に達した。食用植物油に占める一級油、二級油(それぞれ旧国家規格中のサラダ油と高級料理油に相当)の割合が合計で58.5%に達した。  2、たえず向上する食品の品質  第一に食品の全体的合格率が着実に上昇した。06年の全国食品国家監督サンプル検査の合格率が77.9%に達した。07年上半期、食品の国家監督サンプル検査の合格率が85.1%に達した。食品の品質・安全水準が安定を保つとともに、上昇基調を示した。  第二に全国各省、自治区、直轄市の食品品質が共に向上する構造を示した。07年上半期の全国31省・自治区・直轄市の食品品質平均合格率は89.2%で、うち14省で90%以上に達した。  第三に重点業種の食品の品質が高い水準に達した。食品生産加工企業に対する改善監督を経て、28大分類、525品目の食品の品質・安全水準が程度の差こそあれ向上し、特に日常大量に消費される重点業種の品質向上が顕著だった。集計によると、中国で消費量が最も大きい食品上位10位は、食用油、油脂・同製品、酒類、水産物製品、食糧加工品、飲料、肉製品、乳製品、調味料、デンプン・デンプン製品、砂糖である。07年上半期、水産物製品の合格率が85%だったほかは、サンプル検査合格率がすべて90%以上で、肉製品の合格率は97.6%に達した。  3、優良食品が市場の主導産品に  食品産業の発展に伴い、食品企業の規模がたえず拡大し、生産の集中度がたえず高まり、大中型企業の製品の品質がよくなった。06年に食品企業の総売上高に占める売上高上位100社の割合は24.9%に達した。乳製品業界のベスト10企業の売上高は業界全体の54.7%を占めた。飲料業界のベスト10企業の生産量は業界全体の39.5%を占めた。製糖業界のベスト10企業の生産量は業界全体の43.6%を占めた。肉製品ベスト50企業の生産能力と売上高が業界全体の70%を占めた。ビール業界で、生産量100万㌔㍑以上の企業グループ8社が全国の総生産量の57%を占めた。ワイン生産量上位10社が全国のワイン生産量の62.1%を占めた。即席麺業界で最大の中国ブランド企業3社が、国内シェアの76%を占めた。 (二)着実に向上した農産物の品質・安全性  1、安全・良質なブランド農産物の急速な拡大  良質なブランド農産物のシェアが着実に向上した。農業の標準化能力が著しく向上し、農民の所得増と農業生産方式の転換が促された。無公害、グリーン、有機などのブランド農産物が輸出農産物の主体となり、輸出農産物の90%を占めた。この5年間、グリーン食品の輸出は年平均40%以上の速度で増え、すでに40余りの貿易国の認定を受けている。現在までに、全国の無公害農産物は2万8600に上り、2万4600カ所、面積2107万㌶の無公害農産物産地が認定された。5315社の企業がグリーン食品マークを使用し、その産品は1万4339、実物総量は7200万㌧、認証産地面積は1000万㌶に上った。認証を受けた有機食品マーク使用企業は600社、産品総数は2647、実物総量は1956万㌧、認証面積は311万㌶となった。国家クラスの農業標準化展示区は539、農業標準化展示県(場)は100に上り、省クラス標準化展示区は3500に近く、それを参考にした作付面積は3333万㌶を超えた。  2、農産物の品質合格率の持続的上昇 07年上半期の監視〈モニター〉結果によると、野菜中の残留農薬平均合格率は93.6%だった。畜産品中の「痩肉精」(塩酸クレンブテロール)汚染およびスルファニルアミド類薬品残留監視の平均合格率はそれぞれ98.8%と99.0%だった。水産物中のクロロマイセチン汚染の平均合格率は99.6%、ニトロフラン類代謝物汚染監視合格率は91.4%で、産地での薬品残留サンプル検査合格率は95%以上に安定している。  (三)高水準を保つ輸出入食品の品質  中国は食品の大輸出入国で、長年来、食品の輸出入は増え続けている。06年の食品総輸出入額は404億4800万㌦(小麦、トウモロコシ、大豆などの農産物を含まず、以下同じ)で、前年より21.45%増えた。  1、輸出食品の安全は保障 06年に中国の輸出食品は2417万3000㌧、金額は266億5900万㌦で、前年に比べそれぞれ13.29%と16.0%増えた。輸出食品金額上位10位の品目は水産物、水産物製品、野菜、缶詰、果汁・飲料、食糧製品、調味料、とり肉製品、酒、家畜肉・同内臓だった。  中国の食品は200余りの国・地域に輸出されており、貿易額でみた上位10位は、日本、米国、韓国、香港、ロシア、ドイツ、マレーシア、オランダ、インドネシア、英国となっている。  中国の輸出食品の合格率は長年ずっと99%以上に維持されてきた。統計によると、06年と07年上半期に、米国に輸出された食品はそれぞれ9万4000口と5万5000口で、米国によって発見された不合格食品は752口と477口で、合格率はそれぞれ99.2%と99.1%だった。EUに輸出された食品はそれぞれ9万1000口と6万2000口で、EUによって発見された不合格食品は91口と135口で、合格率はそれぞれ99.9%と99.8%だった。日本は中国食品の最大の輸入国だが、厚生労働省が07年7月20日に発表した06年輸入食品監視統計報告によると、中国食品に対するサンプル検査率は15.7%と最も高かったが、中国からの食品のサンプル検査の合格率も99.42%と最も高く、次がEU(99.38%)、3位が米国(98.69%)となっている。中国の香港特別行政区の食品は主に内地〈大陸本土〉から来ている。香港特区食物環境衛生署は07年上半期に2回の大規模な食品サンプル検査を行ったが、香港地区の食品の全体的合格率はそれぞれ99.2%と99.6%だった。  2、輸入食品の品質・安全水準は安定 06年の中国の輸入食品は2027万3000㌧、金額は133億9600万㌦で、前年に比べそれぞれ7.94%と25.11%増えた。輸入食品金額の上位10位品目は植物油、水産物、穀物、砂糖、乳製品、酒、タバコ・同製品、とり肉・同内臓、油料作物、食糧製品だった。  中国の輸入食品は143カ国・地域から来ており、中国向け食品輸出金額の上位10位はマレーシア、ロシア、米国、インドネシア、アルゼンチン、タイ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、フランスとなっている。  長年来、中国の輸入食品の品質は全体的に安定しており、輸入食品の品質・安全にかかわる重大な事故は起きていない。04年、05年、06年と07年上半期、輸入食品の税関検査・検疫合格率はそれぞれ99.29%、99.46%、99.11%と99.29%だった。 二、食品の監視管理体制及び業務  食品の安全を保障するため、中国政府は全過程監視管理の理念を打ち立て、予防中心、源頭対策の考え方を堅持し、「全国を統一的に指導し、地方政府が責任をもち、省庁が指導・調整し、各方が共同で行動する」という監視・管理業務の枠組みを作り上げている。中国の国情に基づき、国務院は04年に「食品安全監視・管理業務の一層の強化に関する国務院の決定」を公布した。そして一つの監視管理段階を一つの官庁が監視管理するという分業の原則に従い、セクションの監視管理を主とし、品目の監視・管理を従とする方式をとって、食品安全に関する監視・管理官庁の機能をさらに整理し、責任を明確にした。同決定は食品安全監視管理を四つの段階に分け、それぞれ農業、質検〈品質監督検査検疫〉、工商、衛生の4官庁に実施させている。そのうち一次農産物の生産段階の監視管理は農業官庁が担当し、食品の生産・加工段階の品質監視と日常の衛生監視・管理は質検官庁が担当し、食品の流通段階の監視・管理は工商行政管理官庁が担当し、飲食業や食堂など消費段階の監視・管理は衛生官庁が担当し、食品安全の総合的監視、調整作業と重大な事故の法に基づく取り調べ・処分は食品薬品監視管理官庁が担当し、輸出入農産物と食品の監視・管理は質検官庁が担当している。各食品安全監視・管理官庁は分担を明確にし、密接に協力し、相互に連絡をとって、厳密で全面的な監視・管理体制を作り上げている。  食品安全監視・管理の強化は長期にわたる困難な任務であり、現実を踏まえ、長期計画を立て、抜本策を重点に対応策と抜本策を合わせ、監視・管理制度と長期的な仕組みを確立、整備しなければならない。中国政府はあくまでも源から食品の品質・安全に力を入れるようにし、食品監視・管理の基本的諸制度を充実させ、食品の安全監視・管理を強めている。  (一)農産物品質・安全業務の強化 2001年、中国は「無公害食品行動計画」をスタートさせ、野菜中の高毒性農薬残留と畜産品中の「痩肉精」汚染抑制を重点に、人民が最も関心をもつ高毒性農薬・獣薬の違法使用と残留基準超過問題を重点的に解決した。農業投入品、農産物生産、市場参入の3段階の管理をポイントに、農地から市場までの全過程監視・管理を推進した。定例監視を手掛かりに、各地に品質・安全意識を強めさせ、管理責任を徹底させた。標準化の推進によって、農産物の品質・安全のための生産・管理水準を高めた。現在、農産物の品質・安全保障体制は日増しに完全になり、監視・管理能力は次第に強まり、農業の標準化水準は著しく向上しており、農産物の品質・安全確保を目標にした、サービス、管理、監督、処罰、応急五位一体の業務制度が徐々に形成されている。  (二)食品品質・安全のための市場参入制度の確立と厳格な実施  中国政府は2001年に食品品質安全市場参入制度をつくった。この制度には主に三つの内容が含まれている。第一は生産許可制度。食品生産・加工企業に原材料仕入れ検収、生産設備、製造ライン、製品規格、検査設備と能力、環境条件、品質管理、貯蔵・輸送、包装・標識、生産要員など食品の品質・安全の保証に不可欠な条件を備えることを求め、生産許可証を取得しなければ、食品を生産、販売することはできないようにした。第二は強制的検査制度。企業に検査に合格しなければ食品を出荷・販売できないという法的義務を果たすよう求めた。第三は市場参入マーク制度。企業に対し合格食品にQS(品質安全)マークを張って、食品の品質・安全を約束するよう求めた。順次実施する原則に従って、07年上半期までに、生産企業に計10万7000枚の食品生産許可証を交付した。許可証を取得した企業の食品のシェア〈市場占有率〉は90%以上に達している。同時に、食品生産許可証を取得した企業に対する監視・管理を強化した。07年6月末現在、基準に達していない企業の食品生産許可証1276枚を撤回、取り消し、取り上げまたは抹消した。食品生産企業による生産許可証取得の進度に合わせて、国家質検総局は許可証取得製品の生産企業名を順次公表した。また許可証を取得せず、QSマークのない食品は市場で販売できない旨の公告を何回かに分けて出し、それらを使用しないよう消費者に警告した。  (三)食品品質国家監視サンプル検査の強化  中国政府はサンプル検査を主要な方法とする食品の監視検査制度をとっている。この制度は1985年の設立以来、たえず強化され、重点を明確にし、有効性を高めている。近年、乳製品、肉製品、茶葉、飲料、食糧・油脂など日常消費される主要な食品を重点的にサンプル検査し、食品生産集中地の企業、小工場を重点にサンプル検査をして、食品の微生物、添加物、重金属などの衛生指標を重点的に検査するとともに、品質の不安定な小企業を重点に追跡サンプル検査を行った。サンプル検査の頻度を高め、カバー範囲を広げることによって、1種類の製品のサンプル検査で、一つの業種を改善させるという目標をほぼ実現した。06年から07年上半期にかけて、計7880社の1万1104ロット食品の国家監視サンプル検査を行った。同時に、サンプル検査で問題が発見された製品や生産企業について、改善命令、処罰を強化した。第一に公告制度を厳格に実行した。サンプル検査で重大な品質問題が発見された355社の355ロットの製品を一般に公表した。同時に「優秀企業、良質製品、優良ブランド」を積極的に宣伝し、「中国有名ブランド」の称号を獲得した240社と「国家検査免除」の称号を獲得した548社の製品は消費者から広く称賛された。第二に改善命令制度を厳格に執行した。不合格品の生産企業には、厳格な改善を督促し、再検査によっても不合格のときには、休業による改善を命じ、改善期間満了後再度検査してもなお不合格のときには、営業許可を取り消すようにした。第三に処罰制度を厳格に実行した。食品に混ざりものがある、偽物が混ざっている、偽物を本物として売っている、不良品を良品と偽っているときには、生産停止を命じ、違法に生産された食品を没収し、情状が重い者は司法機関に移送して法的責任を追及した。  (四)食品小工場対策の強化  中国には地域間の相違、都市・農村の相違があることから、零細な食品生産・加工業者に対する監視・管理はどうしても長期の、困難な作業になる。現在、従業員10人未満の小工場は食品品質・安全監視管理の重点と隘路である。伝統的な、危険度の低い食品加工に携わる小工場について、中国は「監視管理、規範化、指導、便宜」という作業原則を貫き、閉鎖・操業停止・合併・転業などの方法によって、出来るだけ速く市場参入要件を満たすようにさせる一方、監視・管理措置を強めて、食品事故の発生を防ぐようにしている。近年、小企業・小工場に対し、四つの面の監視・管理を重点的に実施した。第一に基本条件の改良で、基準に達しないものは生産をさせない。第二に販売範囲を制限し、小工場で生産・加工された食品の販売範囲が郷鎮の行政区域を超えないようにさせ、マーケット、スーパーで販売することを認めない。第三に事前包装を厳しく制限する。小工場で生産された食品は市場参入資格を得るまでは、それが市場に紛れ込むのを防止するため、商品としての包装をさせない。第四に公に約束させる。小工場は食品以外の原料を使用せず、添加物を乱用せず、回収食品を原料に使わず、製品をマーケット、スーパーで販売せず、約束した区域以外で販売しないこと、最も基本的な安全・衛生基準を満たすことを公に約束しなければならない。改善措置を経て、06年の食品小工場の平均サンプル合格率は70.4%に上がった。07年6月末現在、すでに5631軒が廃業させられ、8814軒が強制的に生産停止させられた。また5385軒が改善命令後に参入基準を満たすようになった。  (五)食品安全の区域監視管理責任制  「三員四定、三進四図、両書一報告」を主な内容とする食品安全区域監視管理責任制をつくり、実施した。「三員四定」とは人、責任、区域、企業の四つを定める方法で、質検官庁の食品安全監視員が郷鎮(事務所)で食品生産・加工企業の具体的監視業務にあたり、郷鎮政府の協力員が食品の品質・安全管理業務に協力し、社会情報員がさまざまな食品品質・安全法規違反の情報を収集、提供すること。「三進四図」とは各村、各戸、各企業に入って、実情を調査し、食品生産加工企業の公文書をつくって、企業変化動態図、食品業界分布図、監視管理責任徹底図、食品安全警告図を作成し、動態監視管理を実施すること。「両書一報告」とは、政府が責任書を交わし、企業が約束書を交わし、質検官庁が定期的に食品安全報告をまとめること。07年6月末現在、全国31省・自治区・直轄市で計1万6030の食品安全監視管理責任区が設けられ、2万5346人の食品安全専従監視員が決まり、政府の協力員7万2474人と社会情報員10万6573人が招請されていた。06年に各級の質検官庁は食品生産加工企業に対して計90万回の巡回検査を行った。  (六)食品流通分野の監視・管理強化  「グリーン消費提唱、グリーン市場育成、グリーン・ルート開設」を主な内容とする「三グリーンプログラム」を徹底して実施し、近代的流通方式と営業方式を提唱し、チェーン経営と物流配送を強力に発展させた。販売企業による仕入点検検収、許可証・領収書提示要求、売買台帳および品質約束制度及び市場開設者の品質責任制を推進した。市場巡回検査制度を全面的に実行に移し、食品品質監視制度を充実させ、不合格品の撤去、リコール、焼却、公表制度を厳格に実行した。家畜家禽屠殺業界の管理を強化した。地方の閉鎖主義を打破し、品質がよく、信用があり、ブランド知名度の高い食品の全国での流通を奨励した。コミュニティーの食品加工流通サービスシステムを整えた。食品安全標識・包装管理を強め、力を集中して食品のニセ包装、ニセ標識、ニセ商標印刷品対策を講じた。  (七)飲食など消費段階の食品安全監視管理の強化  飲食の衛生は食品安全の重要な段階である。中国政府が飲食業の衛生監視・管理面でとっている主要な活動は次のようなものだ。一、飲食衛生に対する監視・管理を強化し、「飲食業及び給食配送事業所衛生規範」を制定、実施し、食品衛生監督の数量化分級管理制度を実施し、飲食段階の監視管理を強化する。二、飲食業、食堂による食品衛生監視数量化分級管理制度を全面的に実施させ、食品汚染の監視及び食源性〈汚染食品による〉疾患の監視システムを整備、強化する。三、違法犯罪行為の取り締まりを強化し、大型・重要事件を取り調べ、すみやかに一般に通報する。大まかな集計によると、06年1年間に、衛生官庁は各種の飲食事業所と学校集団食堂延べ204万カ所検査し、不法食品生産・取扱容疑事件4万5000件を取り調べ、衛生許可証をもたない生産・販売事業所2万5000軒を廃業させた。四、学校の衛生活動を強化し、全国の学校の食品衛生、飲料水衛生、伝染病予防のための検査を手配し、食中毒や腸管伝染病を予防する。五、食品危険性評価を繰り広げ、科学的な食品安全警報・評価情報を発表する。  (八)食品の品質・安全対策の全面展開  いくつかの地方、食品の偽物・不良品問題を解決するため、食品品質安全地域対策を全面的に展開した。「百千万プログラム」を実施し、所定の重点区域、重点加工地、重点加工業者・食品をめぐり、食品安全監視管理網の構築、規格や検査など技術陣整備、企業に対する技術サービス強化、食品業界協会の結成、法執行・取り締まり強化などの措置を講じて、いくつかの地域的な偽物・不良品製造・販売問題を解決した。同時に、工商、質検官庁は食品法執行・取り締まり活動を強め、食品品質安全を中心に、生産・加工の源を重点にして、特別法執行・取り締まり行動を計画し、非食品原料を使った食品生産・加工や食品添加物乱用の違法行為を厳しく取り締まり、偽物・不良品場所を厳しく取り締まった。06年に質検官庁は食品違法事件4万9000件を立件、調査し、4億5000万元に上る偽物・不良食品を押収した。工商官庁は食品安全特別対策中、延べ560万人の法執行要員を動員し、1万6000の重点食品市場を検査し、延べ1040万軒の食品取扱業者を検査し、無許可営業の15万1800軒を廃業させ、4629軒の営業許可を取り消した。また6万8000件の偽物・不良食品製造・販売事件を取り調べ、48件を司法機関に移送して処理し、1万5500トンの不合格食品を店頭から撤去させた。  (九)リスク警報と緊急対応の仕組みづくり  全国食品安全リスク高速警報・高速対応システムをつくり、食品生産加工、流通、消費段階のリスク監視・コントロールを積極的に繰り広げ、食品安全情報の動態的収集と分析を通して、食品安全問題の早期発見、早期警報、早期コントロール、早期処理を初歩的に実現した。リスク情報の収集、分析、警報及び高速対応を含む効果的な高速対応の仕組みをつくり、即時の報告、迅速な介入、科学的判断、適切な処置ができるようにした。  (十)食品リコール制度の確立・整備  この制度は自主リコールと命令リコールの2種類の形式に分かれる。食品リコールの責任主体が食品生産・加工企業であることを定め、食品生産者に対しその生産する食品に安全上の問題があると認めた場合に、生産と販売を直ちに中止し、自主的にリコールを実施するよう求めている。食品安全上の問題を故意に隠し、リコールの義務を果たさないか生産者のミスによって食品安全問題の拡大又は再発を招いたときには、生産者に製品のリコールを命じる。近年、国家質検総局は食品監視サンプル検査と法執行検査の過程で、病原性細菌、化学的汚染、食品以外の原料の使用など安全上の重大な危険の発見された食品に対するリコールを強化し、重大な結果を招いたときには、生産企業の食品生産許可証を取り消して、安全でない食品がもたらす危害を減らし、広範な消費者の健康と安全を確実に守っている。  (十一)食品安全信義則体制の強化  中国政府は食品の品質・安全の信義則体制づくりを重視し、初歩的に企業の食品安全信義記録を残し、食品生産・加工企業の表彰・処罰公表制度をつくるとともに、各種商会〈商業会議所、組合〉、協会の機能を十分に発揮させて、食品業界の自律〈自主規制〉を促した。 優れた者、強い者の支援措置を強力に実施し、政策、行政、経済的手段をとって、信用、信義を重んじる企業を激励し、食品安全のための誠実・信義の環境づくり、文化創造及び社会全体の意識増強に努めた。食品安全のための信義則実行の仕組みを徐々に完全にし、信義・誠実体制のもつ食品安全業務の規範、指導、督促機能を十分に発揮させた。食品安全に関する企業の信義記録づくりを強化し、食品安全信義の分類監視を推進し、食品生産・取扱主体の登録文書情報システムと信義分類データベースを重点的に構築した。そして食品生産・取扱主体の参入情報や食品安全監視管理情報、消費者による苦情・摘発情報を幅広く集め、状況をつかんで効果的な監視管理ができるようにした。近年、最新のネットワーク技術を採用し、食品の品質・安全についてインターネット端末照会制度を実施して、食品の真偽を適時、便利、迅速、有効に見分けられるようにすることによって、消費者の利益を守り、偽物・不良品を取り締まり、企業の信義づくりを促した。  長年来、中国の食品生産はたえず種類が増え、数量が拡大し、品質が向上し、増え続ける人民の消費需要を満たし、生活水準を向上させ、国民経済の発展を促進してきた。同時に、中国政府は発展水準の制約により、中国の食品安全になお問題があることもはっきり認識しており、今後は生産・加工における手抜き・原料減らし、材料のごまかし・偽物の使用、偽物を本物に見せること、食品以外の原料やかびて変質した原料で食品を加工すること、規格通り生産しないこと、添加物の乱用などの違法行為を重点的に取り締まり、食品の品質・安全の保障レベルをたえず高めていく。 三、輸出入食品の監視管理  (一)輸入食品の監視管理  長年の模索と実践を経て、中国は輸入食品の品質・安全に対する一連の監視管理制度と保障措置をつくり、輸入食品の安全を確保している。  ――科学的リスク管理制度。WTO/SPS協定と国際慣行に従い、中国政府は肉、野菜などハイリスク輸入食品についてリスク管理に基づく検査検疫制度をとっている。外国から輸出申請のあったハイリスク食品に対してリスク分析を進め、受け入れ可能な食品について輸出国の主管官庁と検査検疫議定書を結ぶ、外国の生産企業の衛生登録を実施する、動植物源食品に対して検疫・審査・認可を行うなどだ。輸出国で動植物の流行病や食品安全・衛生上の重大な問題が生じた場合には、影響を受ける可能性のある食品の輸入を一時中止するなど、相応のリスク管理措置を適時にとっている。  ――厳格な検査検疫制度。輸入食品が通関港に到着すると、中国の出入国検査検疫機関が法に基づく検査・検疫を実施し、検査・検疫に合格しなければ輸入を許可しない。入国地の税関は検査検疫機関が発行した入国貨物通関リストを基に、輸入食品の通関許可手続きをとり、その後中国の市場で販売される。検査検疫の際、品質・安全及び衛生上の問題が発見された場合は、直ちに問題のある食品に対して法に基づく相応の処分措置を講じる。06年に、出入国検査検疫機関は、輸入港で計2458口の不合格輸入食品を発見した。07年上半期には計896口を発見し、いずれも法に基づいて積み戻し、焼却又は転用の処分をし、中国市場に入る輸入食品の品質・安全を確保した。  ――整備された品質・安全監視・管理制度。法に基づいて輸入食品の検査・検疫を実施すると同時に、リスクの高い食品及び通関港検査で問題の多かった食品や項目を重点的に監視・管理している。重大な問題が発見されるか、同一問題が何度も発見された輸入食品については遅滞なくリスク警報を出し、サンプリング比率の引き上げ、検査項目の追加、輸入一時停止を含む厳格な規制措置を講じている。  ――厳しい不法輸入取締制度。中国の国家質検総局と税関総署は協力の仕組みをつくり、食品の不法輸入行為を共同で取り締まっている。06年にEU委員会と「中国EU食品不法輸出入行為共同取締協力取り決め」に調印し、双方が情報通報、技術協力、専門家相互派遣、合同特別取締行動などの措置によって、詐欺、未申告携帯、不法中継、密輸など食品の不法輸出入行為を共同で取り締まることを明確にした。06年と07年上半期に、肉の不法輸入だけで1万2292トンが押収された。  (二)輸出食品の監視管理  中国政府は「予防中心、源泉の監視・管理、全過程コントロール」の原則に従って、「一つの方式、10の制度」を主要な内容とする輸出食品安全管理体制を確立、整備している。  一つの方式とは、輸出食品の「会社+拠点+標準化」生産管理方式にほかならない。この生産管理方式は中国の国情にかない、食品輸出の実情にかなっており、輸出食品の品質を保障する重要なもので、企業が規模化、集約化、国際化を進めるうえで必ず通らなければならない道である。長年のたゆまぬ努力を経て、中国の主要な輸出食品、特に肉、水産物、野菜などハイリスク食品は「会社+拠点+標準化」が基本的に実現されている。 10の制度には次のようなものがある。源泉監視・管理にかかわるものが栽培・飼育・養殖拠点に対する検査検疫届出管理制度、流行病監視制度と農獣薬残留監視規制制度の三つ。工場の監視・管理にかかわるものが、衛生登録制度の厳格な実施、企業の分類管理制度の全面的実施、ハイリスク食品輸出大型生産企業での検査検疫官駐在制度の着実な実施の三つ。製品の監視・管理にかかわるものが、輸出食品に対する法定検査検疫制度、品質履歴追跡・不合格品リコール制度、リスク警報・高速対応制度の三つ。残る一つは信義則づくりにかかわるもので、輸出食品企業に対するレッド・ブラックリスト制度の実施がそれ。  ――栽培・飼育・養殖の源泉監視・管理の強化。動植物流行病リスクと残留農薬・獣医薬を効果的に抑制し、食品の品質・安全とトレーサビリティーを源泉から保障するため、出入国検査検疫機関は、流行病や残留農薬・獣医薬の危険性がある輸出食品の原料拠点について検査検疫届出制度をとっている。届け出を受理された栽培場、飼育・養殖場の原料でなければ輸出食品の加工に使用できず、届け出を受理された原料拠点はすべて国家質検総局のサイト上に公表される。これまでに届け出られた飼育・養殖場は6031、栽培拠点は38万ヘクタールに上っている。届出拠点に対しては流行病の監視や予防・管理を強化し、農業投入品の管理を強化し、残留農薬・獣医薬の厳格な監視・コントロール制度をとって、届出拠点の流行病問題と残留農薬・獣医薬問題が効果的にコントロールされるようにしている。この数年、全世界的に鳥インフルエンザが多発しているが、中国の届出制度がとられた飼育場では一件も発生していない。  ――食品生産企業の監視・管理強化。中国はすべての輸出食品生産企業に対して衛生登記登録管理制度をとっており、衛生登記登録を受理された企業でなければ、輸出食品の生産・加工に携わることができない。現在までに、衛生登記登録を受理された企業は計1万2714社で、うち3698社は出入国検査検疫機関のHACCP認証を受けている。衛生登記を受理された生産・加工企業については、各地の出入国検査検疫機関が統一的に日常の監視・管理を行い、原料が届出栽培、飼育・養殖拠点から供給されるよう、生産・加工活動が基準にかなうようにしている。肉などハイリスク食品の大型輸出生産企業には、出入国検査検疫機関が必要に応じて検査検疫官を派遣し、現場での監視・管理を行っている。また輸出食品の包装には、基準にかなった、トレーサビリティーをもつラベルまたは標識を貼付して、産品のトレーサビリティーと問題産品のリコールを確保しなければならない。  ――食品輸出前の検査・検疫の強化。中国の法律は、すべての輸出食品は検査検疫機関の検査・検疫に合格しなければ輸出できず、出国地の税関は検査・検疫機関が発行した出国貨物通関リストを基に、輸出食品の通関許可手続きをとると定めている。検査検疫に合格した輸出食品でも、輸入国が要求すれば、出入国検査・検疫機関は衛生証書を交付して、この食品がすでに出入国検査検疫機関の検査検疫に合格していることを証明するとともに、生産企業名、住所、衛生登録番号、製造年月日、輸出年月日、積出港、仕向港などの履歴情報を明記する。貨物が出国港に到着すると、通関港の検査検疫機関はさらに、輸出貨物の検査を行い、貨物が完全であるどうか、貨物と証書が符合しているかどうか点検し、貨物のトレーサビリティーを確保する。  ――輸出企業の信義則体制の強化。輸出企業の品質約束及びレッド・ブラックリスト制度を全面的に実行し、製品の品質の第一の責任者は企業という意識を重点的に強め、企業による自己管理、自己規制、自覚的信義則経営の良好な仕組みづくりを促進している。有効な自己統制システムが整い、信義度が高く、製品安全リスクが効果的にコントロールされ、輸入国での評判がよい企業を「優良企業リスト」に載せ、これに優遇、奨励政策をとっている。輸入国又は地域によって重大な品質上のルール違反問題があったと通報されるか、又は検査・検疫を回避し、さらに検査・検疫機関をだますような行為をした輸出企業は、法によって処罰すると同時に、「ルール違反企業リスト」に載せてサイトで公表し、輸出企業の自律意識を強めるようにしている。これまでに、「ルール違反企業リスト」に載せられた企業は計55社に上っている。  長年来、質検、商務、税関、工商、税務などの官庁は密接に協力し、中国の輸出食品の品質・安全レベルをたえず高め、質がよく、味がよく、安い食品で国内外の多くの消費者のグルメ追求を満たしてきた。しかし少数の企業が中国や輸入国の法律・法規や規格の定めを無視し、ごまかしやすり替えの方法をとって、検査検疫の監視・管理を逃れ、不正常ルートで輸出している事例もみられる。そして混ぜ物をしたりニセ材料を使ったりした、偽物・不良品である一部の不合格食品が海外市場に流入する結果を招いている。中国政府は取り締まりに一層力を入れ、断固として不合格食品が国外に出ないようにする。 四、食品安全のための法律・法規及び技術保障体制  (一)整備の進む食品安全法律・法規体系  中国はすでに全面的な食品安全の法律法規体系を確立し、食品安全の保証、品質水準の向上、輸出入食品取引秩序の規範化のために堅固な基礎と良好な環境を整えている。  法律には「中華人民共和国製品品質法」、「中華人民共和国標準化法」、「中華人民共和国計量法」、「中華人民共和国消費者権益保護法」、「中華人民共和国農産物品質安全法」、「中華人民共和国刑法」、「中華人民共和国食品衛生法」、「中華人民共和国輸出入商品検査法」、「中華人民共和国輸出入動植物検疫法」、「中華人民共和国国境衛生検疫法」及び「中華人民共和国動物防疫法」などがある。  行政法規には「食品などの産品の安全監視・管理強化に関する国務院の特別規定」、「中華人民共和国工業製品生産許可証管理条例」、「中華人民共和国認証認可条例」、「中華人民共和国輸出入商品検査法実施条例」、「中華人民共和国輸出入動植物検疫法実施条例」、「中華人民共和国獣薬管理条例」、「中華人民共和国農薬管理条例」、「中華人民共和国輸出貨物原産地規則」、「中華人民共和国標準化法実施条例」、「無許可経営取調処分取締弁法」、「飼料及び飼料添加物管理条例」、「農業遺伝子組み換え生物安全管理条例」及び「中華人民共和国絶滅危機野生動植物輸出入管理条例」などがある。省庁規則には「食品生産加工企業品質安全監督管理実施細則(試行)」、「中華人民共和国工業製品生産許可証管理条例実施弁法」、「食品衛生許可証管理弁法」、「食品添加物衛生管理弁法」、「輸出入肉製品検査検疫管理弁法」、「輸出入水産物検査検疫管理弁法」、「流通分野食品安全管理弁法」、「農産物産地安全管理弁法」、「農産物包装・標識管理弁法」及び「輸出食品生産企業衛生登記登録管理規定」などがある。  (二)強化される食品品質安全規格体系の整備  国家標準化管理委員会は中国の食品標準化作業を統一的に管理し、国務院の関係行政主管官庁は当該官庁、業種の食品標準化作業を分担して管理している。食品安全の国家規格は関係各官庁が起草にあたり、国家標準化管理委員会が統一的に立件、審査し、統一番号を付し、統一的に認可・公布している。現在、中国では部門が揃い、構造が相対的に適正で、一定の総合性と全面性をもつ食品品質・安全規格体系が初歩的に出来上がっている。食品安全規格には農産物産地の環境、かんがい用水の水質、農業投入品の合理的使用の準則、動植物検疫規程、適正農業規範(GAP)のほか、食品中の農薬、獣医薬、汚染物、有害微生物などの制限規格、食品添加物とその使用規格、食品包装材料の衛生規格、特殊な食膳食品の規格、食品ラベル・標識規格、食品の安全生産過程の管理・コントロール規格及び食品の検査方法規格などが含まれている。対象は食糧、油料、果物野菜・同製品、乳・乳製品、肉トリたまご・同製品、水産物、飲料・酒、調味料、乳幼児食品など食用可能な農産物とその加工食品に及び、基本的に食品生産、加工、流通から最終消費までの各段階をカバーしている。中国はすでに食品の安全にかかわる国家規格1800余り、食品業界規格2900余りを公布し、うち強制的国家規格は634に上っている。  食品安全規格間に交差・重複がみられ、またどのレベルのものか不明だといった問題を解決するため、1800余りの国家規格、2500余りの業界規格、7000余りの地方規格及び14万余りの企業規格について整理を行い、530余りの国家規格と業界規格を廃止した。これと同時に、規格の制定・改正作業を加速し、2460余りの国家、業界規格について改正作業を進め、200余りの国家規格を新たに制定し、280余りの国家規格制定計画を下部に下ろした。規格の宣伝、推進に力を入れ、食品生産企業に規格を厳格に実行させた。  (三)食品認証認可体系の基本的確立  中国国家認証認可監督管理委員会は全国の認証認可業務を統一的に管理、監督さらに総合調整し、認証市場の整頓を強化し、認証行為を規範化している。そして統一的管理、規範化された運営、共同の実施という食品、農産物認証認可業務の局面をほぼ作り上げ、「畑から食卓まで」の全過程の食品、農産物認証認可体系をほぼ確立している。認証の種類には、飼料製品認証、GAP認証、無公害農産物認証、有機産品認証、食品品質認証、HACCP管理システム認証、グリーン市場認証などがある。現在、中国で有機産品を生産していると認証された面積は203万ヘクタールに達し、世界の上位10位に入っている。世界と連動したGAP認証は18の実験省の286社の輸出企業と農業標準化展示基地で認証実験作業が進められている。2675社の食品生産企業がHACCP認証を取得した。2万8600の一次農産物が無公害農産物の認証を受けている。飼料製品認証、酒類製品品質等級認証、グリーン市場認証などの業務はたえず進展をみせている。国は認証産品や企業に対する監視・管理をたえず強化し、認証業務の権威性、有効性を高めている。  (四)食品安全検査テスト体系の枠組みの基本的形成  国内の食品に対する監視の面では、資格を備えた食品検査テスト機関が数多く設立され、「国家クラス検査機関がけん引し、一級行政区クラスと省庁の食品検査機関が主体となり、市、県クラスの検査機関が補う」食品安全検査テスト体系が一応形成された。検査の能力と水準が絶えず向上し、産地環境、生産投入品、生産加工、貯蔵、流通、消費の全過程の品質安全検査の必要を満たし、国家規格、業界規格と関係の国際規格による食品安全パラメーターのテストに基本的に対応することができる。中国は食品実験室に対し、国際慣行と一致した認可管理を実施し、国際的相互認可、情報共有、科学技術難関攻略を強化し、テスト結果の科学性、公正性を保証している。中国は多くの食品検査テスト機関の資格を認定しており、これまでに3913の食品類検査実験室が実験室としての資格認定(計量認証)をパスしており、うち食品類国家産品品質検査センターが48、重点食品類実験室が35で、これら実験室の検査の能力とレベルは世界の先進的水準に達している。輸出入食品に対する監視の面では、35の「国家レベル重点実験室」がけん引する輸出入食品安全技術サポート体系が形成され、全国で輸出入食品検査テスト実験室は163あり、1万台(セット)余りの各種大型精密機器を保有している。全国の各輸出入食品検査テスト実験室にはテストに直接従事する専門技術者が1189人おり、年齢構成、専門分野の配分が合理的である。各実験室は各種食品中の残留農薬・獣医薬、添加物、重金属の含有量など786の安全衛生項目および各種食物性病原菌を検出できる。06年までに国家クラス(省庁クラス)農産物品質検査センターが323、省・地区・県クラス農産物検査機関が1780建設され、省庁、一級行政区、県が互いに協力し、補い合う農産物品質・安全検査テスト体系が一応形成され、農産物の品質・安全監視を強化するための技術支援を行っている。 五、食品安全の国際交流と協力  中国政府は他国・地域および関係の国際機関との食品安全面の友好協力関係の発展を重視し、国際的先進管理経験とテスト技術を参考にすることに力を入れ、自国の食品の品質の全体的水準向上をはかっている。  (一)食品安全技術の交流と協力の強化  中国は積極的に条件をつくり、技術専門家が各種食品安全技術研修、研究・討論、交流、レベル比較などの活動に参加するよう奨励、支持し、また海外の技術専門家が中国に来て学習、研修することを歓迎している。世界保健機関(WHO)の関連活動に積極的に参加するほか、01年から米国、欧州連合(EU)、イタリア、カナダ、ドイツ、英国、スイス、デンマーク、オーストラリア、ニュージーランド、タイなどと食品の安全や衛生・植物検疫措置の適用に関する協定(SPS協定)の分野の一連の技術研修と交流事業を行っている。06年8月、14の南太平洋諸国の専門家代表のために食品安全研修を実施した。海外の食品関連法規の要求を迅速に知り、輸出食品の安全を保証するため、米国、EU、ロシア、韓国などの国・地域の食品安全衛生法規と要求をまとめ、また米国、EU、日本の専門家を中国に招き、HACCPの指針および応用、貝類衛生計画(NSSP)、残留監視、ポジティブリスト制度などの専門研修を行った。輸出入検査検疫実験室はまた英国食品分析能力テスト(FAPAS)などの国際比較実験に何度も参加し、アジア太平洋試験所認定協力機構(APLAC)やオーストラリア試験所認定委員会(NATA)など有名認定機関による国際的能力検査に定期的に参加している。国家クラスと10数の一級行政区クラスの疾病予防抑制センターがWHOの食品安全検査能力審査に参加し、合格している。06年11月までに22の検査機関が韓国「国家公認検査機関」の認可を受け、これら22の検査機関が検査した韓国向け輸出食品は韓国に入る際、検査が免除される。日本は中国国家品質監督検査検疫総局が垂直管理する35の直属検査検疫局所属実験室の検査結果を承認している。このうち多くの実験室は開放型実験室で、米国、カナダ、英国、フランス、イタリア、ドイツ、スイス、オーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国、シンガポール、香港などの国・地域の専門家チームを訪問、視察を何度も受け入れている。  (二)国際食品安全活動に積極的に参加  中国政府は各種国際食品安全組織の活動を一貫して提唱し、積極的に参加している。各種国際コーデックス食品委員会(CAC)、国際植物保護条約(IPPC)会議およびその他関連の国際会議に代表団を派遣した。またアジア太平洋経済協力会議(APEC)の会合で地域食品安全協力を正式に呼びかけ、オーストラリア、ニュージーランド、東南アジア諸国から積極的な反応を得て、APEC食品安全協力フォーラムを発足させ、中国とオーストラリアが主宰している。中国は食品安全国際標準化活動に積極的に参加しており、国際標準化機構(ISO)の技術管理局と適格評価委員会のメンバーである。07年5月、中国は世界動物保健機構(OIE)に正式加盟した。07年10月20日から21日まで中国政府は広西チワン族自治区の区都南寧で東南アジア諸国と「中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)品質検査担当閣僚会議」を開く。会議のテーマは「食品安全管理・協力の強化と消費者の権益保護」で、中国とASEANの食品安全協力の仕組みの確立を研究し、中国とASEANおよび加盟各国の食品安全主管官庁との交流・協力を増進し、相互に輸出入食品の品質、安全、衛生を確保することを目的としている。  (三)国際食品安全協力の促進に力を入れる  現在、中国国家品質監督検査検疫総局は日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、ノルウェー、ロシア、香港などの国・地域と定期、不定期にセミナーの開催、専門家の相互訪問を行っている。同総局は米国、EU、ロシア、日本、韓国、シンガポール、タイ、モンゴル、ベトナム、フィリピン、デンマーク、フランス、オランダ、アイルランド、ハンガリー、ポーランド、イタリア、ノルウェー、スイス、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、チリ、メキシコ、ウルグアイ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、香港、マカオの30カ国・地域と食品安全に関する33の協力取り決めまたは覚書に調印し、輸出入食品の衛生検査検疫に関する48の議定書に調印し、中国と食品の輸出入関係のある貿易相手国・地域と長期的に有効な仕組みを確立した。これを踏まえ、国家品質監督検査検疫総局は多くの国・地域と食品安全協力の仕組みの下、年次総会制度を設けた。このうち閣僚級の第2回中国EU食品・消費財安全協力会議が07年9月12日、北京で開かれる。次官級の第3回中米食品安全会議が07年9月11日から12日まで米国で開かれる。  (四)食品貿易の発展をはかる  中国と関係国が設けた食品安全協力の仕組みは2国間、多国間の食品安全協力を促し、輸出入食品の安全を保証し、各国が関心を寄せる食品安全問題を解決する面で積極的役割を果たしている。例えば、中日協力制度は中国の対日輸出食品の安全保証に重要な役割を果たしている。日本の「ポジティブリスト制度」実施後、中国政府は日本との意思疎通と協議を強め、日本側に中国側の合理的提案を受け入れさせ、一部項目の見直しを実現する一方、日本側と協力し、3回の説明会と8回の専門研修会を実施し、輸出食品の生産企業が農薬・獣医薬の使用管理を一層規範化し、品質トレーサビリティー体系を整えるのを助け、日本向け輸出食品の品質・安全を有効に保証している。中米食品安全協力の仕組みも同様に好ましい役割を果たしている。例えば、05年末から中国の出入国検査検疫機関は米国が中国に輸出した肉類製品の中から禁止薬物の残留や基準を超えた環境汚染物質、病原微生物などの安全衛生問題を発見した。中国側が迅速に米側に情報を通報し、米側が中国の食品安全法規の要求を把握、理解するのを助けたことで中国の消費者の健康と安全が有効に守られ、また米国の肉類製品の対中貿易の健全な発展も保証された。04年から05年まで中米はまたこの協力制度の下で中国が輸出した調理済み鳥肉の安全衛生体系の等級評価を完成させた。同様に中国EU食品安全協力制度も双方が関心を寄せる問題の解決を力強く促している。迅速な情報伝達を通じ、リスク評価を踏まえ、中国はEUの一部加盟国のダイオキシン問題の影響を受けた食用可能豚製品の対中輸出問題を解決した。また一方、中国は食品安全管理を絶えず整備し、伝染病予防の強化を踏まえ、EU側による衛生体系視察とリスク評価に積極的に協力し、中国の調理済み鳥肉製品の品質・安全に対するEU側の信頼の確立を助け、EU側は07年内に中国の調理済み鳥肉製品の輸入を再開する時間表を定めた。  民は食をもって天となすという。食品は人間の最も直接的で、最も重要な消費品である。中国は責任ある国家として、中国政府は人民のために利益をはかる政府として、長年、食品の品質を高め、食品の安全を守るため、積極的に努力し、中国人民と各国の消費者の利益を守っている。しかし同時に、中国はまだ発展途上国であり、規格水準と食品生産の工業化水準を含め、食品の安全の全体的水準は先進国と比べて一定の差があり、食品の品質を高めることは任重く道遠しである。食品の品質・安全の実現は人類共通の求めるところであり、国際社会の共通の責任であり、貿易大国として、中国は世界各国と共に、交流と協力を強め、食品の安全を確保し、世界の食品貿易の健全な発展を促す面で引き続き努力を続けることを願っている。
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