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ア太各国との軍事交流・協力の深化願う 馬暁天副総参謀長が演説
2008/06/02

    中国人民解放軍副総参謀長の馬暁天空軍中将は31日、中国軍は相互尊重、平等互恵、協議協力を基礎に、アジア太平洋各国との軍事交流を一段と強め、対テロ、平和維持、災害救援、国際犯罪取り締まりなどの分野で実務協力を深め、地域の平和と安定を共同で守り、平和が持続し共に繁栄する調和したアジア太平洋の建設のためにたゆまぬ努力を払うことを願っていると述べた。

 馬中将はシンガポールで第7回アジア太平洋安全保障会議に出席した際このように述べたもので、さらに次のように指摘した。

▽世界で最も活力ある地域として、アジア太平洋の平和と繁栄は世界の安定と発展にかかわっている。目下、この地域の安保情勢は全体的によく、多様性の中で相対的安寧と平和が実現している。そのカギは各国が相互尊重、相互平等という安全保障の理念を積極的に育て、平等、健全で、安定した国家関係の確立と発展のために力を尽くしていることにある。地域のホットな問題は緩和に向かっている。共通利益を求め、意見の食い違いを平和的に解決することが普遍的な方向となり、地域の緊張を誘発する不安定、不確定要素が減少をみせている。地域安全保障の仕組みが着実に拡大している。アジア太平洋地域はいま多段階、複合型の安保協力メカニズムを形成しつつあり、ASEAN地域フォーラム(ARF)、ASEANと中日韓(10+3)協力、上海協力機構(SCO)などの仕組みが、地域の平和と安定の維持で積極的役割を果たしている。中国は当然ながらこのことを喜んでいる。しかしアジア太平洋地域はなお安全保障の挑戦を受けている。伝統的な領土と海洋権益の係争がまだ適切に解決されておらず、民族・宗教紛争がもたらす局地的緊張や紛争がしばしば起こり、「三つの勢力」(テロ、過激、分離勢力)の脅威は依然として厳しいものだ。とりわけ注目に値するのは、軍事同盟の拡大、ミサイル防衛システムの構築と拡大、宇宙の兵器化、核拡散などの問題が、地域さらには世界の安全保障の不安定要因を増大させ、地域の力のつり合いと均衡に影響していることだ。

▽平和は均衡、すなわち勢力と攻防の均衡の所産である。中国は国際社会の普遍的安全保障の実現を主張し、一部の国の安全保障を代価に、別の諸国の安全を保障することに反対している。これには軍事同盟の拡大が含まれる。各国の安全保障の利益と関心は十分に尊重され、配慮されなければならない。ミサイル防衛システムを構築、配備し、世界の一部地域で対ミサイル協力を進めることは、戦略的均衡と安定の維持にマイナスで、国家間の相互信頼と地域の安定にマイナスである。宇宙は全人類のもので、宇宙を平和的に利用し、宇宙の兵器化と軍備競争に反対すべきである。国際的軍備管理を積極的に推進し、国際法の枠組み内で、政治的外交的手段を通して、大量破壊兵器とその運搬手段の拡散問題を解決し、国際の安全をはかるべきだ。

▽(中国の国防力整備の重要性と軍事費支出の合理性に触れて)国防力の整備を強化することは国家の主権と領土保全を守るための根本的保証で、さまざまな安全の脅威に効果的に対応するための必然的要請で、世界の軍事の新たな傾向に適応するのに客観的に必要なことである。中国の国防は経済とつり合っており、国防費支出はずっと国家経済の受容可能な範囲内にある。国防予算は経済の発展、財政収入の増加に伴って、必然的に増大の需要と増大している現実がある。しかし国の予算の他の分野の伸びに比べて、国防費の伸びは限られ、また適度である。国防費の投入先、投入量をみると、人員生活費、訓練維持費、装備調達・維持費がだいたい3分の1づつを占めている。中国は国防費の3分の2を軍隊の生活、訓練など維持のための支出に充てている。世界の先進国に比べて、中国の国防費は総量でも、国内総生産(GDP)占める割合でも低い水準にある。

▽近年、アジア太平洋地域はインド洋の津波、米国のハリケーン・カトリーヌ、南アジア大地震、ミャンマーのサイクロンなど特大の自然災害に相次いで見舞われ、生命と財産の大きい被害を受けた。多くの国の武装力が進んで自国の災害に対応し、国際的救援行動に積極的に参加し、際立った役割を果たした。実践で証明されたように、武装力は非伝統的安全の脅威に対応する面で大きな働きをすることができ、各国の軍隊がこれについて交流・協力を進めるのは大いに必要なことだ。共通の脅威には、みなが共同であたる必要がある。近年、中国軍はARFの災害救援ガイドラインづくりに積極的に参画し、政府組織の国際災難救援行動に積極的に参加し、中国の国際救援隊に人員を派遣し、インド洋津波、パキスタン地震、インドネシア・ジョグジャカルタ地震などの国際救援行動で、人員の捜索・救出、傷病者の手当て・治療、衛生防疫などの任務を担うとともに、中国政府に協力して16の被災国に人道支援物資を提供した。

▽(中国軍が四川ブン川(ぶんせん)=ブンはさんずい+文=大地震を含め、今年の大災害の救援にあたった様子を紹介するとともに、アジア太平洋各国と国際社会から同情、見舞いと支援が寄せられたことに謝意を表明)

▽平和、発展、協力は主流である。大国の関係がたえず改善され、各国の幅広い友好交流が深まり、特に広い分野、複数段階の防衛交流協力の局面が形成されている。防衛協議、安保対話の仕組みは、相互理解と戦略的相互信頼を増進した。合同演習と訓練は各国軍間の実務交流協力を促進し、新たな挑戦・脅威に共同で対応する能力を高めた。目下、世界の多極化が後戻りできず、経済のグローバル化が深まり、地域協力が盛んになろうとする大きな背景の下で、中国の前途・運命は日増しに世界の前途・運命と固く一つに結びついている。めまぐるしく複雑な国際・地域情勢を前に、錯綜し入り交じった新旧の矛盾を前に、伝統的安全の脅威と日増しに際立つ非伝統的安全の脅威を前にして、中国は平和、発展、協力の旗印を高く掲げ、終始変わらず平和的発展の道を歩んでいる。これは中国政府と人民の時代の流れと自らの根本的利益に基づく戦略的選択であり、中国の国際社会に対する厳かな約束でもある。

▽中国は平和を愛する国で、中国人民は平和を愛する人民である。国際情勢がどのように変わろうとも、中国はつねに防御的な国防政策をとり、軍備競争をせず、いかなる国の軍事的脅威にもならず、永遠に覇権を求めず、永遠に勢力拡張をしない。

 英ロンドン国際戦略研究所主催のアジア安全保障会議は30日夜シンガポールで開幕した。3日間の会期中、アジア太平洋など世界20余カ国・地域の国防相、参謀総長、安全保障担当者、専門家・学者などがアジア太平洋の安全保障が直面する挑戦、対テロ、気候変動とアジア太平洋の安全保障メカニズムなどの議題について交流と協議を繰り広げる。

(シンガポール5月31日発新華社)