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シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの共同建設推進のビジョンと行動
2015/03/30

    2015年3月28日、国家発展改革委員会と外交部、商務部は、「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの共同建設推進のビジョンと行動」を共同発布した。全文は以下の通り。

シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの共同建設推進のビジョンと行動

国家発展改革委員会 外交部 商務部

(国務院の権限を受けて発布)

20153

目次

序言

一、時代背景

二、共同建設原則

三、枠組構想

四、協力の重点

五、協力メカニズム

六、中国各地方の開放態勢

七、中国の積極的な行動

八、明るい未来の共同創出

序文

2000年余り前、ユーラシア大陸の勤勉で勇敢な人々は、アジア・欧州・アフリカの各地の大文明を結ぶ貿易と人文交流の道を切り開いた。この道は後に、「シルクロード」と呼ばれるようになった。「平和協力、開放・包容、相互学習、相互利益・ウィンウィン」のシルクロード精神は代々受け継がれ、人類文明の進歩を促し、沿線各国の繁栄と発展を促進する重要な紐帯、東西交流・協力の象徴、世界各国の共有する歴史文化遺産となってきた。

21世紀を迎え、「平和、発展、協力、ウィンウィン」の新たな時代を迎えた現在、復活力に乏しい世界経済と複雑に絡み合った国際・地域情勢を前に、シルクロードの精神を伝承・発揚することはとりわけ重要で価値あることと言える。

2013年9、10月、中国の習近平国家主席は、中央アジアと東南アジアの諸国を歴訪した際、「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海上シルクロード」(以下「1ベルト、1ロード」と略)の共同建設という重大な提唱を相次いで行い、国際社会の高い注目を集めた。李克強国務院総理は「2013年中国ASEAN博覧会」参加の際、ASEANに向かう海上シルクロードを整え、奥地の発展を促す戦略的支点を打ち固める必要性を強調した。「1ベルト、1ロード」の建設加速は、沿線各国の経済繁栄と地域の経済協力を促進し、異なる文明による交流と相互学習を強化し、世界の平和発展を促し、世界各国の人々に幸福をもたらす偉大な事業である。

「1ベルト、1ロード」の建設は系統的なプロジェクトであり、協議・共同建設・共有の原則を堅持し、沿線国の発展戦略の相互連結を積極的に推進するものでなければならない。中国政府は、「1ベルト、1ロード」実施という重大な呼びかけを推進し、古きシルクロードに新たな生気を吹き込み、新たな形式でアジア・欧州・アフリカ各国の連携をさらに緊密にし、相互に利益のある協力を新たな歴史の高みに持ち上げるため、「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの共同建設推進のビジョンと行動」を制定・発布した。

一、時代背景

世界は現在、複雑かつ深刻な変化を経つつある。国際金融危機の深いレベルでの影響は現れ続け、世界経済の回復は遅々とし、発展は分極化し、国際投資貿易の大局と多角投資貿易ルールには深刻な調整が起こりつつあり、各国は依然として厳しい発展問題に直面している。「1ベルト、1ロード」の共同建設は、世界の多極化と経済のグローバル化、文化の多様化、社会の情報化の潮流に応え、開放的な地域協力の精神を掲げ、世界の自由貿易体系と開放型世界経済の維持に努めるものである。「1ベルト、1ロード」の共同建設の主旨は、経済要素の秩序ある自由な流動や資源の効率的配置、市場の深度の融合を促進し、沿線各国による経済政策の協調の実現を推進し、さらに広範囲、さらに高水準、さらに深いレベルの地域協力を展開し、「開放、包容、均衡、互恵」を可能とする地域経済協力のフレームワークを共同で打ち立てることにある。「1ベルト、1ロード」の共同建設は、国際社会の根本利益に符合し、人類社会の共同理想の追求を示し、国際協力とグローバルガバナンスの新モデルを積極的に探り、世界平和の発展にプラスのエネルギーを加えるものとなる。

「1ベルト、1ロード」の共同建設は、アジア・欧州・アフリカ大陸と付近の海洋の相互連結を実現し、沿線各国の相互連結パートナーシップを構築・強化し、全方向・マルチレベル・複合型の相互連結ネットワークを打ち立て、沿線各国の多元的・自主的・均衡的・持続可能な発展を実現するものである。「1ベルト、1ロード」の相互連結プロジェクトは、沿線各国の発展戦略のドッキングと結合を推進し、地域内市場の潜在力を掘り起こし、投資と消費を促進し、需要と雇用を創出し、沿線各国の人々の人文交流と文明の学び合いを増進し、各国の人々に互いを理解させ、相互の信頼と尊敬を高め、調和的で平穏で豊かな生活をともに送らせるものである。

中国経済と世界経済は現在、緊密に関連している。中国は一貫して対外開放という基本的な国策を堅持し、全方向に開かれた新たな局面を構築し、世界経済体系への融合を深めてきた。「1ベルト、1ロード」建設の推進は、中国の対外開放の拡大と深化に必要であるだけでなく、アジア・欧州・アフリカ及び世界各国との相互に利益のある協力を強化するのにも必要なこととなる。中国は、できる限りで多くの責任と義務を担い、人類の平和発展により大きな貢献をする意欲を持っている。

二、共同建設の原則

国連憲章の主旨と原則をしっかり守る。平和五原則、即ち「領土・主権の相互尊重」「相互不可侵」「相互内政不干渉」「平和共存」「平等互恵」を遵守する。

開放と協力を堅持する。「1ベルト、1ロード」の関連国は、古代シルクロードの範囲に基づきながら、これに限定されるものではなく、各国と国際・地域組織はいずれも参加でき、共同建設の成果をより広い地域に行き渡らせるものとする。

調和と包容を堅持する。文明同士の寛容を提唱し、各国の発展の道とモデルの選択を尊重し、異なる文明間の対話を強化し、共通点を求めて相違点は残し、様々な要素を包括し、平和的に共存し、ともに繁栄を求める。

市場による運営を堅持する。市場法則と国際的に通用する規則に従い、資源配置における市場の決定的な役割と各種企業の主体的な役割を十分に発揮させ、同時に政府の役割も発揮させる。

相互利益とウィンウィンを堅持する。各方面の利益と関心に配慮し、利益の一致点と協力の最大公約数を求め、各方面の知恵と創意を生かし、それぞれに長所を発揮させ、それぞれが力を尽くし、各方面の優位性と潜在力を十分に発揮させる。

三、枠組構想

「1ベルト、1ロード」は、共同発展を促進し、共同繁栄を実現する協力・ウィンウィンの道であり、理解と信頼を増進し、全方向的な交流を強化する友好と友情の道である。中国政府は、「平和協力、開放・包容、相互学習、相互利益・ウィンウィン」の理念を掲げ、実務的な協力を全方向的に推進し、「政治の相互信頼、経済の融合、文化の包摂」を実現する利益共同体・運命共同体・責任共同体の構築を呼びかけている。

「1ベルト、1ロード」はアジア・欧州・アフリカ大陸を貫き、その一端は活発な東アジア経済圏、もう一端は発達した欧州経済圏にある。その中間には広大な奥地国家があり、そこには経済発展の大きな潜在力がある。シルクロード経済ベルトは、▽中国から中央アジア、ロシアを経て欧州(バルト海)まで、▽中国から中央アジア、西アジアを経てペルシャ湾、地中海まで、▽中国から東南アジア、南アジア、印度洋まで――のルートを重点として発展させる。21世紀海上シルクロードは、▽中国沿岸港から南中国海を経て印度洋、さらには欧州まで、▽中国沿岸港から南中国海を経て南太平洋まで――のルートを重点方向とする。

「1ベルト、1ロード」の方向に基づき、陸上では、国際的な大型通路を拠り所、沿線の中心都市を支点、重点経済貿易産業パークを協力プラットフォームとして、新ユーラシア・ランドブリッジや中国・モンゴル・ロシア、中国・中央アジア・西アジア、中国・インドシナ半島などの国際経済協力回廊をともに構築する。海上では、重点港をノードとして、円滑で安全で効率的な運輸の大通路を共同建設する。中国・パキスタン経済回廊とバングラデシュ・中国・インド・ミャンマー経済回廊の2つは、「1ベルト、1ロード」の建設との連携をさらに密にし、協力をさらに推進し、さらに大きな進展を上げなければならない。

「1ベルト、1ロード」の建設は、沿線各国の開放協力の広大な経済ビジョンであり、各国が手を携えて努力し、相互利益と共同安全を目標として歩み寄る必要がある。地域のインフラのさらなる整備を実現し、安全で効率的な陸海空ルートのネットワークを形成し、相互連結を新たな水準へと到達させなければならない。投資貿易の便利化の水準を高め、高標準の自由貿易区のネットワークをほぼ形成し、経済の連携をさらに密にし、政治的な相互信頼をさらに深める。人文交流をさらに広げ、異なる文明の相互学習と共同繁栄を実現し、各国の人々の相互理解と平和友好を促進する。

四、協力の重点

沿線各国の保有資源はそれぞれ異なり、その経済は強い相互補完性を持ち、相互協力の潜在力と余地は大きい。「政策疎通」「施設の連結」「貿易円滑化」「資金融通」「人々の相互理解」が主な内容となり、以下の面での協力の強化が重点となる。

政策疎通。政策疎通の強化は「1ベルト、1ロード」建設の重要な保障となる。政府間の協力を強化し、多層的な政府間マクロ政策疎通交流メカニズムを積極的に構築し、利益の融合を深め、政治的な相互信頼を促進し、協力の新たな共通認識を達成する。沿線各国は、経済発展の戦略と対策について十分な交流とドッキングを行い、地域協力を推進する計画と措置を共同で制定し、協力中の問題を協議して解決し、実務的な協力と大型プロジェクトの実施に向けた政策支援をともに提供する。

施設の連結。インフラの相互連結は「1ベルト、1ロード」建設の優先分野である。関連国の主権と安全への関心を尊重することを土台として、沿線国は、インフラ建設計画や技術標準体系のドッキングを強化し、国際的な幹線通路の建設を共同推進し、アジアの各サブ地域とアジア・欧州・アフリカを連結するインフラネットワークを一歩ずつ形成しなければならない。インフラのグリーン低炭素化建設と運営管理を強化し、建設においては気候変動の影響を十分に考慮する。

交通インフラのカギとなる通路やカギとなるポイント、重点プロジェクトをしっかりと押さえ、欠落区間を優先的に切り開き、ボトルネック区間のスムーズな交通を実現し、道路安全防護施設と交通管理施設・設備を整備・改善し、道路の到達水準を高める。統一的な全行程運輸協調体制の構築を推進し、国際通関と積み替え、複合一貫輸送の有機的な連結を促進し、包括的で規範的な運輸規則を着実に形成し、国際運輸の便利化を実現する。出入境ポイントのインフラ建設を推進し、陸水連結輸送の通路のスムーズな交通を実現し、港湾の協力建設を推進し、海上の航路と便数を増加し、海上物流の情報化協力を強化する。民用航空の全面協力のプラットフォームと体制を拡大・構築し、航空インフラの水準の向上を加速する。

エネルギーインフラの相互連結協力を強化し、石油・ガスパイプラインなどの運輸通路の安全を共同で維持し、国境を超えた電力と送電通路の建設を推進し、地域送電網のアップグレード改造での協力を積極的に展開する。

国境を超えた光ケーブルなどの通信幹線ネットワークの建設を共同推進し、国際通信相互連結の水準を高め、シルクロードの情報の流れを円滑化する。二国間の越境光ケーブルなどの建設推進を加速し、大陸間海底光ケーブルプロジェクトの建設を計画し、空中(衛星)情報の通路を整備し、情報の交流と協力を拡大する。

貿易円滑化。投資貿易協力は「1ベルト、1ロード」建設の重点内容となる。投資貿易便利化の問題解決の研究に力を入れ、投資と貿易の障壁をなくし、地域内と各国の良好なビジネス環境を構築し、沿線国家・地域との自由貿易区の建設を積極的に協議し、協力の潜在力を引き出し、協力のパイを拡大する。

沿線国家は、情報交換・監督管理・相互認証・取締相互支援など税関の協力、さらに検査検疫・認証認可・標準計量・統計情報などの面での二国間・多国間協力を強化し、世界貿易機関の「貿易円滑化協定」の発効と実施を推進する。国境チェックポイントの通関施設の条件を改善し、国境ポイントにおける「単一窓口」の建設を加速し、通関コストを引き下げ、通関能力を高める。サプライチェーンの安全と利便化の協力を強化し、国境を超えた監督管理プロセスの協調を推進し、検査・検疫証書の国際インターネット審査を推進し、「認定事業者」(AEO)の相互承認を展開する。非関税障壁を引き下げ、技術的貿易措置の透明度をともに高め、貿易の自由化と便利化の水準を向上させる。

貿易分野を拡大し、貿易構造を最適化し、貿易の新たな成長分野を掘り起こし、貿易の近郊を促進する。貿易方式を革新し、国際電子商取引などの新たな商業業態を発展させる。サービス貿易促進体系を構築・整備し、従来型の貿易を強化・拡大し、近代サービス貿易を大きく発展させる。投資と貿易を有機的に結合し、投資によって貿易の発展を引っ張る。

投資円滑化のプロセスを加速させ、投資障壁を取り除く。二国間の投資保護協定を強化し、二重課税を回避する協定の協議を進め、投資者の合法的な権益を保護する。

相互投資の分野を拡大し、農林畜産漁業や農業機械、農産品生産加工などの分野の協力を深め、海水養殖・遠洋漁業・水産品加工・海水淡水化・海洋生物製薬・海洋工事技術・環境保護産業・海上旅行などの分野の協力を積極的に推進する。石炭や石油・ガス、金属鉱物などの従来型エネルギーの資源調査・開発での協力を拡大し、水力発電や原子力発電、風力発電、太陽エネルギーなどのクリーンな再生可能エネルギーでの協力を積極的に推進し、エネルギー資源の現地での加工・転化での協力を推進し、エネルギー資源協力の上流・下流が一体化した産業チェーンを形成する。エネルギー資源の精密加工技術や設備、工学サービスなどでの協力を強化する。

新興産業協力を推進し、長所による相互補完と互恵・ウィンウィンの原則に基づき、次世代情報技術やバイオ、新エネルギー、新材料などの新興産業分野の沿線国による協力深化を促進し、起業投資協力の仕組みの構築を推進する。

産業チェーンの分業配置を改善し、上流・下流の産業チェーンと関連産業の連携発展を推進し、研究開発・生産・販売体系の構築を奨励し、地域の産業支援能力と総合競争力を高める。サービス業の相互開放を拡大し、地域のサービス業の発展加速を推進する。投資協力の新たなモデルを探り、海外の経貿協力区や国際経済協力区などの各種の産業パークの協力建設を奨励し、産業クラスターの発展を促進する。投資貿易においてはエコ文明という理念を強調し、生態環境や生物多様性、気候変動対応での協力を強化し、「グリーンシルクロード」を共同建設する。

中国は、各国企業による中国での投資を歓迎する。沿線国家のインフラ建設と産業投資への本国企業の参加を奨励する。企業の現地化原則による経営管理を促進し、現地の経済発展や雇用増加、国民生活改善を積極的に援助し、社会的責任を自ら担い、生物多様性と生態環境を厳格に保護する。

資金融通。資金融通は「1ベルト、1ロード」建設の重要な支えとなる。金融協力を深め、アジアの通貨安定体系や投融資体系、信用体系の建設を推進する。沿線国の二国間における自国通貨のスワップや決算の範囲と規模を拡大する。アジア債券市場の開放と発展を推進する。アジアインフラ投資銀行やBRICS銀行の設立準備を共同で推進し、関係各方面は、上海協力機構の融資機構設立について協議を展開する。シルクロード基金の設立・運営を加速する。中国・ASEAN銀行連合体や上海協力機構銀行連合体の実務協力を深め、シンジケートローンや銀行与信などの方式で多角的な金融協力を展開する。沿線国の政府と信用ランクの高い企業、金融機構による中国大陸部での人民元債券の発行を支援する。条件にかなった中国大陸部の金融機構と企業は、人民元債券と外貨債券を大陸部外で発行できるものとし、調達資金の沿線国内での使用を奨励する。

金融監督管理の協力を強化し、二国間の監督管理協力の了解覚書の締結を推進し、地域内における効率的な監督管理・協調体制を一歩ずつ構築する。リスク対応と危機対応の制度配置を改善し、地域的な金融リスクの警告システムを構築し、国境を超えたリスクと危機に対応するための交流協力体制を形成する。信用情報収集管理部門と信用情報収集機構、格付機関との間の国境を超えた交流と協力を強化する。シルクロード基金と各国の政府出資ファンドの役割を十分に発揮し、「1ベルト、1ロード」の重点プロジェクトの建設への商業的株式投資基金と社会資金の共同参加を導く。

人々の心の疎通。人々の心の疎通は「1ベルト、1ロード」建設の社会基盤となる。シルクロードの友好協力の精神を伝承・発揚し、文化交流や学術往来、人才交流協力、メディア協力、若者と女性の交流、ボランティアサービスなどを幅広く展開し、二国間・多国間の協力の深化のための堅固な民意の土台を築く。

相互間の留学生規模を拡大し、学校経営での協力を展開する。中国は毎年、沿線国に1万人の政府奨学金枠を提供する。沿線国間で互いに文化年や芸術祭、映画祭、テレビ週間、図書展などの活動を開催し、ラジオ・映像作品の創作と翻訳を協力して展開し、世界文化遺産を共同申請し、世界遺産の保護活動を共同で展開する。沿線国間の人才交流協力を深める。

観光協力を強化し、観光業の規模を拡大し、観光プロモーション週間や広報月間などの活動を展開し、シルクロードの特色を備えた優秀な国際観光路線や観光商品をともに作り、沿線各国の観光ビザの便利化の水準を高める。21世紀海上シルクロードの客船旅行での協力を推進する。スポーツ交流活動を積極的に展開し、沿線国による大型国際スポーツ大会の開催申請を支援する。

伝染病の発生状況の情報交換や防止技術の交流、専門人才の育成などで周辺国との協力を強化し、突発的な公共衛生事件の協力処理能力を高める。関連国に対して医療支援や緊急医療救助を提供し、女性や子どもの健康、障害者のリハビリテーション、エイズや結核、マラリアなどの主要伝染病分野での実務協力を展開し、伝統医薬分野での協力を拡大する。

科学技術協力を強化し、連合実験室(研究センター)や国際技術移転センター、海上協力センターを共同建設し、科学技術人員の交流を促進し、重大科学技術の難関攻略を協力展開し、科学技術の革新能力を共同で高める。

既存の資源を統合し、若者の就業や起業訓練、職業技能の開発、社会保障管理サービス、公共行政管理など沿線国が共同で関心を寄せる分野の実務協力を積極的に拡大・推進する。

政党や議会の交流の架け橋としての役割を十分に発揮させ、沿線国間の立法機関や主要政党、政治組織の友好往来を強化する。都市の交流協力を展開し、沿線国の重要都市による友好都市関係の締結を歓迎し、人文交流を重点として実務的な協力を強調し、さらに多くの新鮮な協力モデルケースを形成する。沿線国のシンクタンク間の共同研究の開展やフォーラムの協力展開を歓迎する。

沿線国び民間組織の交流協力を強化し、基層の人々を重点対象として、教育医療や貧困削減んための開発、生物多様性・生態環境の保護などの各種の公益慈善活動を幅広く展開し、沿線貧困地域の生産・生活条件の改善を促進する。文化メディアの国際交流協力を強化し、ネットワークプラットフォームを積極的に利用し、新たなメディアツールを活用して、調和的で友好的な文化・世論環境を作り出す。

五、協力メカニズム

現在、世界経済の融合発展は加速し、地域協力はまさに盛り上がりを見せている。既存の二国間・多国間の協力メカニズムを積極的に利用し、「1ベルト、1ロード」の建設を推進し、地域協力の活力に満ちた発展を促進しなければならない。

二国間の協力を強化し、多くのルートによる多層的な疎通と協議を展開し、二国間関係の全面的な発展を推進する。協力覚書や協力計画の締結を推進し、複数の二国間協力モデルを建設する。二国間の連携活動のメカニズムを構築・整備し、「1ベルト、1ロード」建設の実施プランと行動ロードマップを検討・推進する。既存の連合委員会や合同委員会、協調委員会、指導委員会、管理委員会などの二国間メカニズムの役割を十分に発揮し、協力プロジェクトの実施を協調・推進する。

多国間協力メカニズムの役割を強化し、上海協力機構(SCO)や中国・ASEAN「10+1」、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、アジア欧州会議(ASEM)、アジア協力対話(ACD)、アジア信頼醸成措置会議(CICA)、中国・アラブ諸国協力フォーラム、中国・湾岸協力会議戦略対話、大メコン圏(GMS)経済協力、中央アジア地域経済協力(CAREC)などの既存の多角協力メカニズムの役割を発揮し、関係国の疎通を強化し、より多くの国と地域による「1ベルト、1ロード」建設への参加を促す。

沿線各国地域・サブ地域の関連国際フォーラムや展示会、博鰲(ボアオ)アジアフォーラム、中国・ASEAN博覧会、中国・ユーラシア博覧会、ユーラシア経済フォーラム、中国国際投資貿易商談、中国・南アジア博覧会、中国・アラブ諸国博覧会、中国西部国際博覧会、中国・ロシア博覧会、前海協力フォーラムなどのプラットフォームの建設的な役割を引き続き発揮させる。沿線国の地方や民間が「1ベルト、1ロード」の歴史文化遺産を掘り起こすのを支援し、投資・貿易・文化交流活動を共同で開催し、シルクロード(惇煌)国際文化博覧会やシルクロード国際映画祭・図書展の開催を成功させる。「1ベルト、1ロード」国際サミットフォーラムの設立を提唱する。

六、中国各地方の開放態勢

「1ベルト、1ロード」の建設推進にあたっては、中国は、国内各地区の比較優位を十分に発揮させ、さらに積極的で能動的な開放戦略を実行し、東部・中部・西部の相互協力を強化し、開放型経済の水準を全面的に高める。

西北・東北地区。新彊の独特な地理的優勢と西に向かって開く重要な窓口としての役割を発揮させ、中央アジア、南アジア、西アジアなどの国との交流協力を深め、シルクロード経済ベルト上の重要な交通ターミナルと商業貿易物流・文化科学教育のセンターを形成し、シルクロード経済ベルトの核心区を建設する。陜西と甘粛の総合的な経済文化の優位性、寧夏と青海の民族人文分野の優位性を発揮させ、内陸型改革開放の新拠点として西安を建設し、蘭州・西寧の開発開放を加速し、寧夏内陸開放型経済試験区の建設を推進し、中央アジア・南アジア・西アジア諸国に向かう通路と商業貿易物流のターミナル、重要産業・人文交流拠点を形成する。ロシアとモンゴルにつながる内蒙古の地理的優位性を発揮させ、黒竜江のロシアへの鉄道通路と地域鉄道網を整備し、黒竜江・吉林・遼寧とロシア極東地区との陸海連絡輸送の協力を強化し、北京・モスクワユーラシア高速運輸回廊の構築を推進し、北に向かって開かれた重要な窓口を打ち立てる。

西南地区。ASEAN諸国と陸と海とで隣り合う広西独特の優位性を発揮させ、北部湾経済区と珠江・西江経済ベルトの開放発展を加速し、ASEAN地域に向かう国際通路を構築し、西南・中南地区の開放発展の新たな戦略的支点を打ち立て、21世紀海上シルクロードとシルクロード経済ベルトの有機的な連結を実現する重要ポイントを形成する。雲南の地理的優位性を発揮させ、周辺国との国際運輸通路の建設を推進し、大メコン圏経済協力の新拠点を打ち固め、南アジアと東南アジアへとつながる中心として建設する。西蔵(チベット)とネパールなどの国との国境貿易と旅行文化での協力を推進する。

沿岸、香港・マカオ・台湾地区。長江デルタ地区、珠江デルタ地区、台湾海峡西岸、環渤海地区などの経済区の開放度の高さや経済力の高さ、波及牽引力の高さなどの優位性を利用し、中国(上海)自由貿易試験区の建設推進を加速し、福建による21世紀海上シルクロードの核心区建設を支援する。深セン前海と広州南沙、珠海横琴、福建平潭などの開放協力区の役割を十分に発揮させ、香港・マカオ・台湾との協力を深め、広東・香港・マカオ大港湾区を打ち立てる。浙江海洋経済発展モデル区と福建海峡藍色(海洋)経済試験区、舟山群島新区の建設を推進し、海南国際観光島の開発・開放を強化する。上海、天津、寧波-舟山、広州、深セン、湛江、汕頭、青島、煙台、大連、福州、厦門、泉州、海口、三亜などの沿岸都市港湾の建設を強化し、上海や広州などの国際ターミナル空港の機能を高める。開放の拡大によって深いレベルの改革を促し、開放型経済体制・メカニズムを革新し、科学技術の革新を強化し、国際協力競争に参加してこれをリードするための新たな優位性を形成し、「1ベルト、1ロード」とりわけ21世紀海上シルクロード建設のリーダー・主力を形成する。海外の華僑同胞と香港・マカオ特別行政区が持つ独特の優位性を発揮させ、「1ベルト、1ロード」建設への積極的な参加と支援を実現する。台湾地区による「1ベルト、1ロード」建設への参加に適切な手配を行う。

内陸地区。広大な奥行と豊かな人的資源、良好な産業基盤などの内陸の優位性を利用し、長江中流都市群、成都・重慶都市群、中原都市群、フフホト・包頭・オルドス都市群、ハルビン・長春都市群などの重点地域を拠り所として、地域の相互協力と産業の集積発展を推進し、重慶西部の開発開放を支える重要地区、成都・鄭州・武漢・長沙・南昌・合肥などの内陸開放型経済要地を打ち固める。長江中上流地区とロシア沿ヴォルガ連邦管区との協力推進を加速する。中国と欧州とをつなぐ鉄道の運輸・通関の協調メカニズムを構築し、中国・欧州鉄道のブランドを樹立し、国内外と東部・中部・西部をつなげる運輸通路を建設する。鄭州や西安などの内陸都市による空港や国際港の建設を支援し、内陸の通関ポイントと沿岸・国境の通関ポイントとの協力を強化し、国境を超えた貿易や電子商取引サービスの試行を展開する。税関の特殊監督管理区域の配置を最適化し、加工貿易モデルを革新し、沿線国との産業協力を深める。

七、中国の積極的な行動

中国政府はここ1年余り、「1ベルト、1ロード」の建設を積極的に推進し、沿線国との疎通と協議を強化し、沿線国との実務協力を推進し、一連の政策措置を実施し、初期的な成果の獲得に努めてきた。

上層部による指導と推進。習近平主席や李克強総理ら国家指導者は20カ国余りの国々を相次いで訪れ、相互連結パートナーシップ強化対話会議や中国・アラブ諸国協力フォーラム第6回閣僚級会議などに出席し、二国間関係と地域の発展問題について、関連国の元首や政府首脳との会談を重ね、「1ベルト、1ロード」の深刻な内容と積極的な意義を説明し、「1ベルト、1ロード」の共同建設について幅広い共通認識を達成した。

協力枠組の締結。「1ベルト、1ロード」の共同建設に関する協力覚書を一部の国と締結し、一部の隣国とは地域協力と国境協力に関する覚書と経済貿易協力の中長期発展計画を締結した。一部の隣国との地域協力計画綱要を研究・編制した。

プロジェクト建設の推進。沿線関係国との疎通と協議を強化し、インフラ相互連結や産業投資、資源開発、経済貿易協力、金融協力、人文交流、環境保護、海上協力などの分野で、条件の整った一連の重点協力プロジェクトを推進した。

政策措置の整備。中国政府は、国内の各種資源を統一調整し、政策支援を強化してきた。アジアインフラ投資銀行の設立準備を推進し、シルクロード基金の設立を呼びかけ、中国・ユーラシア経済協力基金の投資機能を強化している。銀行カード決済機構による国際決済業務の展開と支払機構による国際支払業務の展開を推進している。投資貿易の円滑化を積極的に推進し、地域の通関一体化改革を推進している。

プラットフォームの役割の発揮。各地方は、「1ベルト、1ロード」を主題とした一連の国際サミットやフォーラム、シンポジウム、博覧会などを成功させ、理解の増進や共通認識の形勢、協力の深化に重要な役割を果たした。

八、明るい未来の共同創出

「1ベルト、1ロード」の共同建設は中国が呼びかけたものであり、中国と沿線国との共同の願いである。新たなスタート地点に立ち、中国は沿線国家とともに、「1ベルト、1ロード」の共同建設を契機として、平等な協議を進め、各方の利益を配慮し、各方の要求を反映させ、さらに広範囲、さらに高水準、さらに深いレベルの大開放・大交流・大融合をともに推進する。「1ベルト、1ロード」の建設は開放的で包括的なものであり、世界の各国と国際・地域組織の積極的な参加を歓迎する。

「1ベルト、1ロード」の共同建設の手段は、目標の協調と政策の疎通を主としたもので、どこまでも一致を追求するものではなく、高い柔軟性と弾性を備え、多元的に開放された協力プロセスである。中国は、「1ベルト、1ロード」の協力の内容と方式を沿線国とともに絶えず充実させ、アジェンダとロードマップを共同で制定し、沿線国の発展と地域協力計画と積極的にドッキングする意欲を持っている。

中国は、沿線国とともに、既存の二国間・多国間並びに地域・サブ地域の協力メカニズムの枠組の下、協力や研究、フォーラム、展示会、人員育成、交流訪問などの様々な形式を通じて、「1ベルト、1ロード」の共同建設の内容・目標・任務などに対する沿線国のさらなる理解と賛同を促進することを望んでいる。

中国は、沿線国とともに、モデルプロジェクトの建設を着実に推進し、二国間・多国間の利益への配慮が可能なプロジェクトを確定し、各方が認可し条件の整ったプロジェクトの実施を急ぎ、できるだけ早く成果を得ることをと願っている。

「1ベルト、1ロード」は、相互尊重と相互信頼の道であり、協力とウィンウィンの道であり、文明が互いに学び合う道である。沿線各国が心を合わせ、歩み寄ることができれば、シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの建設の新たな章の幕を開け、「1ベルト、1ロード」共同建設の成果を沿線各国の人々とともに分け合うことができるだろう。

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