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唐家璇氏日中友好7団体歓迎レセプションにおける挨拶
(2012年4月25日・東京)
2012/04/26
 

 唐家璇中日友好協会会長が日中友好7団体と「日中国民交流友好年」実行委員会の招きで、日本を友好訪問した。唐家璇会長は4月25日、日中友好7団体と「日中国民交流友好年」実行委員会共催のレセプションに出席してあいさつした。あいさつの全文次の通り。

 尊敬する

 友人の皆様

 こんばんわ

 中日国交正常化40周年にお国を訪問できたことは誠に嬉しく、ここに懇ろにお招きいただいた日中友好7団体、並びに中日国民交流友好年日本側実行委員会に心から感謝申し上げます。今夕、各団体によってかくも盛大なレセプションが催され、新旧の友人にお会いする機会に恵まれ、喜びもひとしおでございます。ここで、日本各界の友人の皆様を心から祝福致します。

 わたしは一月ほど前中日友好協会会長に就任したばかりの、新米会長です。この大役を仰せつかったことは大変光栄なことであり、それ以上に責任の重大さに身の引き締まる思いを致しました。歴代先輩会長や先達者を手本に、中日友好事業の発展に全力を尽くす所存であります。これまで通り、日本各界の友人の多大なご支援・ご協力を賜れるものと、切に願い堅く信じております。

 友人のみなさま

 昨年3月11日、日本史上稀にみる甚大な地震災害の発生が、両国民の心を一つに結びつけました。2008年四川汶川の大地震に際して、日本国民が全力で支援してくださったように、中国人民は直ちに行動を起こし、被災地に救援の手を差し伸べました。両国民が連携して自然災害と戦う姿にフェランソロピー精神と痛みを分かち合う真情を見て取り、これこそが中日友好の貴い財産であり、とこしえに慈しむべきものと思います。一年あまり経過したなか、日本政府と国民のご努力のもと、被災地の再建は図られてきました。日本のみなさんは必ずや一時的困難を乗り越え、美しい町を早急に取戻してより高いレベルで再出発ができるものと確信致します。

 友人のみなさま

 今年は中日国交正常化の40周年を迎えました。40年と言ってもアッと言う間でしたが、両国関係はその間にすっかり様変わりし、目覚しい発展を遂げ、両国民に実利をもたらしたばかりか、地域と世界の平和、安定と繁栄にも重要な貢献をなしてきました。中日関係の再構築、発展のプロセスにおいて、民間友好は極めて重要な推進役になりました。日中友好各団体が終始、友好活動の最先端に立って両国民の相互理解と友情の増進、各分野の交流・協力の深化に注力し、中日関係の健全かつ安定的な発展を推進する上で数々の実績を積み上げました。

 中日友好に生涯かけて、叡智と勇気を捧げられた両国各界の多くの識者に思いを致すと、今昔の念に耐えません。それよりも新しい情勢の下で、無数の両国社会の俊英と普通の民衆が先駆者の感化・指導に浴して、中日友好事業の潮流に伍するのを見て心強く思う次第です。細々とした個々の流れが集まり、やがて澎湃と走る時代の大河となった中日友好事業は、こうして両国民が手塩にかけ心血を注いだ賜物にほかなりません。この場をお借りして、日中友好事業を支持・推進・参画された、また中国の建設に力を貸してくださったすべての日本友人のみなさまに対し、心から敬意を表し感謝申し上げます。

 友人のみなさま

 いま、国際枠組みは未曾有の深刻な変化を見せ、世界でもっともバイタリティと成長ポテンシャルのある地域として、アジアのプレゼンスと影響力が上昇しつづけ、地域協力・統合の潮流は勢いをいや増しております。世界ナンバーツー、ナンバースリーの経済実体として、経済総量がアジアの60%以上を占める、という新しい局面において、より幅広く利益を共有すると共に日々高まる共通のチャレンジにさらされるいま、中日関係の重要性は減じるどころか、いよいよ増してきました。

 未来を展望すれば、如何に時代のトレンドに順応して戦略的利益に立脚した互恵関係を構築し、健全かつ安定的な中日関係を次の40年乃至それ以上長い期間に進ませるかは、両国政府と民間各界有識者が問われる喫緊の課題です。双方は以下いくつかの側面で取り組みを展開してはどうかと考え、述べてみたいと思います。

 一、政治的信頼醸成に努め、互恵共益、共同発展のパートナーシップを確立強化すること。二千年に及ぶ中日往来史の、正反両面の経験・教訓が物語っているように、戦えばともに傷付き、和して相補えばともに栄えるという両国にとって、平和・友好・協力が双方の唯一正しい選択です。

 中日四つめの基本文書では、両国は「互いに協力パートナーであって、互いの威胁にならず」、「互いに相手の和平发展を支援する」ことが明文化されています。これら重要な政治的合意は、両国首脳の、新しい時期における両国関係の現状・あり方を巡る深い洞察と戦略的英断に裏打ちされ、中日関係を捉えたり取り扱ううえでの重要な指針であり、各自政策的取組みに確実に貫徹していくべきものです。

 平和発展の道を不退転の決意で歩むことは、自国の歴史・文化・伝統に照らし合わせ、国の実情と根本利益を見据え、さらに時代のトレンドに即して導き出された戦略的選択であり、中国の党・政府が中国人民と世界人民に対して掲げたマニフェストでもあります。近年、日本国内では中国の成長、わけても軍事力の成長を取り沙汰する声が声高になっています。私が思うには、中国の成長を見るとき、結局中国がどういう政策を実施するかを見るのがポイントであり、日本に対して善隣友好政策を遂行しているから、これが日本の中国の成長を見る基本に据えられるべきでしょう。中国の軍事力強化はあくまで国の平和発展戦略に則った、これに役立てるものであり、自国主権の独立と領土保全を擁護するのを目的としています。中国の国防力強化は日本を含む如何なる国をも想定するものではありません。双方は安全保障分野での対話とコミュニケーションを強化することによって、誤解や疑惑の解消を図り、相互理解と信頼醸成に努めるべきです。

 二、互恵共栄を求め、共通利益のパイをできるだけ大きくすること。改革開放が始まって30数年来、お国からは資金、技術など多くの面でサポートされ、中国の近代化建設を力強く押し上げるものとなりました。一方、中国の発展は日本経済の復興・成長にも弾みをつけています。中国の経済成長に伴うマーケットサイズの拡大、そして中日の経済・交易協力分野と可能性の開拓は、双方が協力形態を工夫し、そのレベルアップを図るのにまたとないチャンスになることでしょう。ここでご指摘するまでもないが、経済総量は日本を抜ても、一人当たりのレベル、クォリテイ、イノベーション能力のいずれにおいても、日本と大きなギャップがあることです。経済規模の逆転は両国経済協力の補完性を弱めることなく、成長ステージは違って成長パターンが似通っているため、中国は改革と成長の難題を解く時、日本の経験を注意深く学び求めることを心がけてきたし、少子高齢化の貴重な経験にも学ぶところが大きいです。ガバナンスや行政運営など、両国でさらに切磋琢磨を重ね、学びあい、共に前進・発展するよう願っております。

 三、人文交流を根気よく展開し、国民感情の改善に努めること。国の交わりは民の相親しむにあり、と言います。20世紀70、80年代、かなりの本数の日本映画・TVドラマが中国で大ヒットした時期があり、中国で誰もが知っている日本人俳優は多数いて、国民感情はずいぶん距離が詰められていました。当時の経験とアプローチはいまの参考になるではないかと思います。日本へ観光、留学、就職できるようになった中国人はとみに増え、中日関係は空前の「国民大交流」時代に突入しました。目下、国交正常化40周年記念イベントとして、中日国民交流友好年活動がタイミングよく双方共同で執り行われています。これを機に、友好事業は一段と盛り上がり、その基盤強化ができるよう、国民交流が末端と草の根レベルに浸透すること、それによってより多くの人たちが「新たな出会い」を得て「心の絆」を作ることができるよう、願うものです。両国民間団体のリーダシップが大いに期待されるところであり、ご健闘を祈ります。

 四、文化ジャンルの交流と相互観覧を促し、オリエンタル価値観を共に高揚させること。中国と日本は同じく東方文明の開拓者・継承者であり、いずれも東方文明の発展に大きな貢献をしてきました。敬老、愛幼、重友、守信、勤勉、修身、仁愛、和を貴しとするなど、といった共通の文化・伝統価値は、二千年にわたる中日往来を支えた大切な精神の絆でした。近代に入ってから、この絆は次第に忘却の彼方に押し遣られたようですが、近年伝統的価値観の回帰が両国で静かに、しかし着実に起きつつあります。先般、東京で開催され、空前の盛況を見せて各界で大反響を呼んだ「北京故宮博物院200選」に、その思いを強く致しております。こういう時代の脈動を鋭敏にキャッチして、東方文化価値の掘り起こし、その高揚に鋭意取り組み、共通の精神・文化ハイマートの充実・豊富化を実現できたら、と思います。

 五、国際と地域実務における協調によって、共通利益の拡大を図ること。アジアこそ中日両国が安身立命する元なり、ということで、地元の影響力ある主要な大国として両国は連携して、アジアの平和・安定を擁護し、アジア乃至世界の発展・繁栄にしかるべく寄与する責任と必然性があるものです。近年来、中日韓、10+3など東アジア地域連携が強い勢いで進展し、中日両国と域内各国に確実に利益をもたらしています。昨年、東アジアFTA整備の加速と東アジアの全面的経済パートナーシップ構築を初めて両国で共同提案したところ、広く注目を集め受止められています。21世紀はアジアの世紀と言われるなか、日本側と引き続き連携を図り、ともどもアジア振興に新たな、より大きな貢献ができれば、と願うものです。

 友人の皆様

 中日両国は新しい時代を迎えつつあり、平和・友好・協力が両国人民共通の心からのメッセージであれば、中日関係の展望に自信を持つ理由は十分あります。双方とも終始、両国人民の根本利益に立脚し、中日四つの基本文書の精神を踏まえて中日関係の大局を見極め、チャンスをしっかり掴んで協力し、妨害を除けて開拓進取できれば、必ずや中日関係を「平和共存、末永い友好、共栄協力、共同発展」という壮大な目標に向けて前進させ、両国人民に福祉をもたらし、地元地域ひいては世界の平和・安定と発展に寄与できることでしょう。

 ご清聴、有難うございました。

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