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程永華駐日大使の第12回北京―東京フォーラム開幕式でのあいさつ
2016/09/30
 

    2016年9月27日、程永華駐日大使は東京のホテルオークラで第12回北京―東京フォーラムの開幕式に出席し、あいさつした。あいさつの全文は次の通り。

    第12回北京―東京フォーラム開幕にあたり、中国駐日大使館を代表し、謹んで今フォーラムの開催に心からの祝賀を申し上げるとともに、ご出席の中日両国各界代表の皆様に心からのあいさつを申し上げます。特に主催者の中国国際出版集団と日本言論NPOおよびフォーラム開催のために入念な準備を行った両国の関係者の皆様に心からの感謝の意を表します。

    北京―東京フォーラムは2005年の創設以来、広く賢才を集め、発言の場を広げ、中日間で最も代表的な公共交流プラットホームの一つになっています。フォーラムには両国の政治、経済、報道、学術など社会各界の代表的なエリートとオピニオンリーダーが集まり、長年にわたり両国人民の相互理解増進、両国関係の安定した健全な発展推進のために多くの貴重な意見と提案を打ち出しています。

    先ほど私たちは日本の明石康先生、岸田文雄外相と中国の周明偉総裁の素晴らしい発言を聞き、この後も唐家璇会長、蒋建国主任と福田康夫先生の重要な講演を聞く機会があります。思い起こせば、私は中国駐日大使館公使在任中に北京―東京フォーラムの創設および第1回の準備作業に参加しました。ここで、当時中国国務院新聞弁公室主任だった趙啓正先生に特に感謝の意を表し、心からの敬意を表します。本日は中国駐日大使として4回目のフォーラム出席です。北京―東京フォーラムの創設からこれまでの歩みを振り返り、光陰矢の如しであると深く感じるとともに、フォーラムの大きな発展を心から嬉しく思い、両国の多くの有識者の長年にわたる積極的な参加に心からの敬意を表します。

    中日は互いに重要な隣国で、両国関係はそれぞれにとって最も重要な二国間関係の一つです。中日関係の長期的な健全で安定した発展は、両国人民の利益に合致するだけでなく、地域の平和、安定と発展にも有益です。今回のフォーラムは「世界とアジアの平和、発展に向けた中日協力」がテーマですが、これは中日関係の重要性が日ましに二国間関係の範疇を超えている実際の状況にぴったりだと考えます。両国各界の有識者がより広い視野でそれぞれの発展と中日関係を認識、理解するのは、現在の情勢下できわめて重要な意義があります。

    中日両国は世界第2位と第3位の経済体(エコノミー)で、地域に重要な影響を持つ大国でもあり、アジアの平和・発展に重大な責任を負っており、協力とウィンウィンの新たな理念にのっとり、共同で地域協力を推進し、グローバルな試練に対応していくべきです。近年、中日関係は一時重大な困難に見舞われ、国交正常化以来最も厳しい局面に陥りました。そのマイナスの影響は両国関係の改善プロセスでもしばしばみられ、特に両国の政治的相互信頼と国民感情の改善は依然として任重く道遠しの状態です。

    中国は一貫して中日関係を重視しており、関係の改善と発展に力を入れる基本的立場が変わったことはありません。先ごろ習近平主席は20カ国・地域グループ(G20)杭州サミットの際に安倍首相と会見し、中日関係は現在、坂を上り谷を越え、進まなければ後退する正念場にあり、双方は責任感と危機意識を高め、両国関係の安定・改善を確実にしなければならないと指摘しました。両国の指導者は、両国関係のポジティブな面を拡大し、ネガティブな面を抑えるよう努力し、両国関係改善のために努力するべきだとの意見で一致しました。習近平主席はまた、来年の中日国交正常化45周年と再来年の「中日平和友好条約」締結40周年の重要な契機をとらえ、中日関係の前進・発展を図らなければならないと指摘しました。私はこの会見が次の段階の中日関係の改善と発展のための方向を示し、今回のフォーラムにとっても重要な導きになったとみています。双方の出席者がフォーラムで以下の課題に重点的に注目するよう提案します。

    第一は、相互の認識と位置づけを整理することです。近年、世界と地域の情勢は複雑で大きな変化をとげつつあり、中日両国それぞれの国情にも転換が現れ、いかにして客観的、冷静に相手を認識するか、特に中国の発展を正しく見るかが極めて重要になっています。結局のところ双方どちらも、中日両国の前途と運命がかつてないほど密接に結びついており、両国が「互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならない」、「相互に相手の平和的発展を支持する」という重要な政治的共通認識を根気よく実践し、時代の潮流と両国人民の共通の利益に合致する付き合い方を模索しなければならないことを認識すべきです。

    第二は、矛盾と意見の相違を適切にコントロールすることです。中日関係は歴史的トラブルと現実的な意見の相違という二重の要素の影響を受け、政治的相互信頼が欠如する中、複雑で敏感な問題がめだちやすく、さらには人為的にあおり、利用され、両国民の感情的対立を引き起こしています。近年、中日関係がたどった曲折は、こうした方面で少なからず教訓を残しました。双方は長期的、大局的見地から、中日の四つの政治文書と四つの原則的共通認識の精神に基づき、あくまでも対話と話し合いを通じて矛盾と意見の相違を適切にコントロールし、古い問題をうまく管理し、新しい問題を防ぐべきです。こうすることがはじめて両国それぞれの根本的利益を守ることに資するのです。

    第三は、協力を通じて両国関係の物質的基礎を固めることです。両国の指導者は杭州で会見した際、双方の各分野の実務協力強化について重要な共通認識を得ましたが、これを実際の行動に移すには両国社会各界の積極的な参加と努力が必要です。目下、地域協力推進、地球規模の課題への対応が日ましに両国関係の重要な一部になっており、中日双方はゼロサムの対決ではなく、協力ウィンウィンの関係を積極的に追求し、創造すべきです。中国は今後も日本とのさまざまなレベルと形式の実務協力を保ち、推進する用意があり、日本がより積極的でオープンな心で中国が提唱する「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)、アジアインフラ投資銀行(AIIB)などの重大な国際・地域協力イニシアチブに向き合い、参加し、その中で両国の互恵ウィンウィンを実現することを希望します。

    第四は、フォーラムによって両国社会各界の相互理解を深めることです。過去数回の北京―東京フォーラムは中日関係が直面する困難と問題点に焦点を当て、多方面から解決の道を求め、中日が「和すればともに利し、戦えばともに傷つく」ことが双方の出席者の広範な共通認識になっています。どのようにしてフォーラムのプラットホームを通じ、中日関係の歴史、現実、未来に対する両国社会の正しい認識と理解を深め、両国が平和、友好、協力の道を歩む理念を両国社会に浸透させるかは、フォーラムの会議でより深く、具体的な討論を行うだけでなく、一人ひとりの参加者が日々の仕事と生活の中で努力する課題とすべきです。

    最後に、中日双方が今回のフォーラムで率直な意思疎通によって思想の火花を散らし、中日関係の改善と発展のために先見性と創造性に富むより多くの卓見を出し、中日の戦略互恵関係の長期的発展のために積極的な努力と貢献をすることを心から期待します。

    フォーラムの成功を祈ります。ありがとうございました。

   

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