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日本の右翼勢力が歴史の歯車を逆転させるのを断固阻止しよう
人民日報、程永華大使の文章掲載
2014/01/13

   1月13日付「人民日報」は第3面の特集「大使随筆」に、程永華駐日大使の署名入り文章「日本の右翼勢力が歴史の歯車を逆転させるのを断固阻止しよう」を掲載した。程大使はその中で、われわれは国際社会と共に、日本の右翼勢力が歴史の歯車を逆転させるのを断固として阻止し、アジアと世界の人民が鮮血と生命であがなった第二次大戦の勝利の成果と戦後の国際秩序を断固として守り、地域と世界の平和・安定を断固として守らなければならないと述べている。全文次の通り。

   2013年12月26日、日本の安倍晋三首相は横暴にも第二次大戦のA級戦犯がまつられた靖国神社を参拝した。私は駐日中国大使として、いち早く命を受けて日本外務省の責任者と会い、日本の大メディアの取材を受け、大きな憤りと強い抗議を表明した。

   率直に言って、日本の指導者による靖国神社参拝は、私が昨年1年間最も心配していたことだ。安倍首相は再び政権の座に就いてから、何度も、前回首相を務めた時参拝できなかったのは「痛恨の極み」だったと言いふらし、しばしば外に向かって、参拝するとアドバルーンを上げた。われわれは繰り返し日本の上層部に働きかけ、靖国神社参拝は越えてはならない一線であり、中日関係に致命的な打撃を与えると強調した。安倍首相が参拝することを事前に察知した時、私と大使館は直ちに全力で、最後の一瞬まで、阻止のための働きかけをした。しかし安倍首相は知らないふりをし、我意を押し通した。

   国際正義と人類の良知に公然と挑戦するこの行為は、中、韓など第二次大戦の被害国の人民が強く非難するだけでなく、良識ある日本国民、国際社会も続々とこれをたたいた。事実は、安倍首相が情勢判断を誤り、彼個人のためにも、日本のためにもならず、さらにアジア・太平洋の平和と安定を損なうようなことをしたことをすでに証明しており、これからも証明し続けるだろう。

   日本の指導者が靖国神社を参拝することは歴史問題において時代に逆行することであり、侵略のために名誉回復をはかり、歴史の歯車を逆転させようとすることだ。靖国神社は戦前から日本軍国主義の対外侵略の精神的柱であり、現在なお第二次大戦の14人のA級戦犯がまつられ、今日でも依然として、「侵略に道理あり」という軍国主義の歴史観をかたくなに固持し、宣揚している。日本の指導者がここに参拝することは、実質的に「靖国精神」と「靖国史観」を直接的間接的に肯定することにほかならない。それは一体、アジア諸国さらには世界にどんなシグナルを送るだろうか。日本国民をどこへ導くだろうか。

   日本側と安倍首相本人はいたるところで、参拝で中、韓など被害国の国民を傷つけるつもりはまったくないと宣伝しているが、両手が被害国人民の血にまみれた加害者に「尊崇」の念を表すこと自体、被害国人民の感情を踏みにじることにほかならず、被害国の人民を再び傷つけることだ。日本側はさらに、参拝は歴史の反省に基づくもので、いわゆる「平和」と「不戦」のためであると言っているが、こうした虚偽と自己矛盾の弁解は、完全に自らを欺き他人をも欺くものである。戦争の狂人に向かって平和を祈り、かつて侵略をあおった神社で「不戦」を誓うのは、あきらかに人を間違い、場所を間違っている。ここで平和を祈り、「不戦の誓い」をすることは、実際には平和に対するこのうえない冒涜である。

   日本には、戦後何人もの首相が靖国神社を参拝したが、中国側は長い間異議を唱えておらず、この問題の処理を前面に出してきたのは近年のことだと公言し、中国側はこれにかこつけて政治的利益を手に入れようとしていると非難する人もいる。こうした論法には下心があり、是非を混同し、国際世論をミスリードしようとするものだ。靖国神社問題の性格とその危害を考えて、中国は一貫して日本の指導者の参拝に反対してきた。1978年靖国神社はA級戦犯をひそかに合祀し、世間に知られるようになったのは大分経ってからのことだ。1985年、当時の日本首相が靖国神社に参拝したとき、中国側はこれを強く非難し、抗議した。1980年代中期以降、日本の指導者が靖国神社に参拝するたびに、中日関係を著しく妨げ、傷つけており、中国側も例外なく、厳重な申し入れと強い抗議を行った。とりわけ小泉純一郎は首相在任中、なんども参拝し、その結果、両国関係を5年にも及ぶ政治的こう着状態に陥れた。安倍氏が小泉氏に代わって首相になった時、中日双方は交渉のすえ、両国関係に影響する政治上の障碍を克服し、両国の友好協力関係の健全な発展をはかることで一致した。あれから7年経ち、安倍首相はやってはならないことをよく知りながら再び参拝したのであって、一層悪質だ。

   中国政府と人民はこれまで、日本国民に友好的で寛容だった。中日国交正常化の際、中国側はあくまでも日本の軍国主義分子と日本国民を区別し、戦犯と一般の兵士を区別するようにした。そして日本の軍国主義が起こした戦争は中国人民に極めて大きな災難をもたらし、日本国民も大きな被害を受けた、あの戦争の責任は一握りの軍国主義分子がとるべきだとの考えを示した。中国側は「前のことを忘れず、後の戒めとする」ように主張し、歴史を鑑とし、未来に目を向ける精神で両国関係を発展させるべきだとした。しかしその前提は日本側が侵略の歴史を正しく認識し、反省することだ。日本側は侵略の歴史について中国側に深い反省を表明し、平和の道を歩むことを約束し、中日間の四つの政治文書もこれについて明確な規定をしている。今回の安倍首相の参拝は、中日間の四つの政治文書の原則と精神および日本側の厳かな約束に公然と背き、中日関係の政治的基礎を著しく破壊し、一人で中国との対話の扉を閉ざした。またあらゆる人びとに、安倍首相のいわゆる「対話の扉はつねに開かれている」、「首脳会談を切望している」「積極的平和主義」の欺瞞性をはっきり認識させた。二面派の手口を弄ぶ者は、最終的に正体を現すことになる。

   われわれは過去の名誉回復を企てる日本の指導者を非難すると同時に、この事件から、国家の行方で日本に現れている危険な芽を見るとともに、警戒しなければならない。安倍首相が再び政権を担当してから、歴史問題で一連の誤った、後ろ向きの動きが次々にみられた。安倍首相と彼に代表される勢力はただ歴史を歴史として語っているのではなく、歴史の歯車を逆転させ、なんとかして戦後体制の「束縛」から抜け出そうとし、軍備の強化・拡大を急ぎ、平和憲法の改定を推進しているのである。侵略の歴史を反省せず、侵略戦争を公然と美化する状況下での平和憲法の改定は、日本をどこへ導くだろうか。安倍首相の参拝の背後に隠された政治的意図は、平和を愛する世界のすべての人びとに警鐘を鳴らしている。

   安倍首相の参拝後、私と大使館職員は日本国内の多くの批判と疑問の声を直に聞いている。一部の政界関係者は首相である安倍氏は個人の思想、私人の立場から問題を考えるべきではなく、暗い歴史と一線を画し、参拝問題で「自重」すべきだと戒めており、一部の有識者はなんとかして安倍が引き続き「暴走」するのを食い止めるよう公に呼びかけている。日本の経済界、友好団体、地方自治体、メディアがみな安倍首相を批判しており、その中の少なからぬ人が私と接触した際、日本の指導者の靖国神社参拝は政治的、外交的に極めて無責任な行為であり、安倍首相が隣国との問題を直視し、適切に処理するよう希望すると述べている。多くのメディアが社説や論評をかかげて、安倍首相の参拝を批判した。世論調査では7割近い人びとが参拝に賛成しておらず、多くの一般市民が公に反対を表明している。最近、私は日本の多くの新聞に載っている読者の投書を読んでいるが、ある人は、安倍首相は頑に参拝して、世界に外交常識と国に対する責任感のなさを曝け出し、日本を国際社会で四面楚歌の苦境に陥れたと書いている。ある人は投書で、安倍首相は「特定秘密保護法案」を強行採決し、自衛隊に集団的自衛権を行使させようとしているが、これらはすべて首相の唱える「積極的平和主義」に反するものだ、安倍首相は国民を再び戦争に巻き込まないでほしいと書いている。これは日本国内にまだ平和を愛し、是非をよくわきまえ、正義を守る多数の人びとがいることを物語っている。

   われわれは国際社会と共に、日本の右翼勢力が歴史の歯車を逆転させるのを断固として阻止し、アジアと世界の人民が鮮血と生命であがなった第二次大戦の勝利の成果と戦後の国際秩序を断固として守り、地域と世界の平和・安定を断固として守らなければならない。

12月26日、程永華大使が外務省で日本側に厳正な申し入れをした後、現場でマスコミの取材を受けた

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