王毅氏,茂木敏充外相と会談
2020/11/25

 日本を公式訪問している王毅・国務委員兼外相は東京で現地時間24日、日本の茂木敏充外相と会談した。

 王氏は次のように述べた。現在、新型コロナウイルス肺炎の感染が世界的にまん延し、国際的枠組みが急速に変化し、世界は動揺・変革期に入った。中日は一衣帯水の近隣で、また長期協力パートナーであり、戦略的意思疎通を迅速に行う必要がある。両国外相が新型コロナ感染症の広がる中で初めて対面交流を行うことは非常に時宜にかない、意義がある。

 王氏は次のように述べた。新型コロナ発生以来、中日双方は共同で対応し、難局を共に乗り越え、両国人民が互いに支持し、助け合い、「山川異域、風月同天(山河は異なろうとも風や月は同じ天の下にある)」の友好的美談を記した。双方は業務・生産再開協力を積極的に推進し、両国経済の相次ぐ回復を後押ししている。日本の新政権誕生後、習近平主席と菅義偉首相は電話会談を実現させ、両国関係の今後の発展を計画し、方向を明確にした。新たな情勢の下、中日両国はぶれることなく、自らの考えを保ち、新型コロナ対策と各分野の協力を深め、多国間主義を共同で守り、手を携えてリスク・挑戦〈試練〉に対応し、時代の要請にかなった中日関係の構築にしっかり取り組み、中日関係の安定性で不確実性に満ちた世界にプラスのエネルギーを注入しなければならない。

 王氏は次のように強調した。近年、双方の共同の努力で中日関係は正しい軌道に戻り、持続的に改善、発展しており、これは双方が大切にし、守るべきものである。両国指導者は「互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならない」、「競争から協調へ」など一連の重要な共通認識(コンセンサス)に達した。中国は日本と共に、こうした共通認識に従い、「ポスト・コロナ」時代を見据え、より質の高い協力を進め、中日の互恵ウィンウィンの新局面を開くことを願っている。

 王氏は次のように表明した。双方は新型コロナの影響を克服し、各部門の対話・交流を徐々に再開し、引き続き新型コロナ対策協力を進め、経済・貿易、投資、サービス貿易、省エネ・環境保護、電子商取引、医療・リハビリ、防災減災、デジタル経済、グリーン〈環境配慮型〉発展、地方交流、気候変動などの分野の互恵協力を拡大しなければならない。相手方のオリンピック開催を互いに支援し、2022年の中日国交正常化50周年を契機とし、両国関係を新たな段階に進める。双方は将来を見据え、矛盾と意見の相違を有効にコントロールし、ポジティブな要素を引き出し、ネガティブな要素を抑制し、両国関係が常に平和友好・協力ウィンウィンの正しい軌道を安定して進むようにしなければならない。

 王氏は次のように述べた。中国は日本が東アジア地域包括的経済連携(RCEP)調印成功に向け建設的役割を果たしたことを称賛する。日本と中日韓自由貿易交渉プロセスを推進し、力を合わせ、より高いレベルの取り決めにすることを願っている。中国はアジア太平洋地域協力の共同推進について日本との意思疎通と協調を続けることを願っている。

 茂木氏は次のように述べた。王国務委員の今回の訪問で新型コロナのパンデミック以降初めての対面会談が実現し、両国のハイレベル交流の再開にとって重要な意義がある。安定した日中関係は双方と国際社会にとって極めて重要である。両国指導者はすでに日中関係の改善、発展で共通認識に達している。日本は中国と共に両国指導者の共通認識を積極的に実行に移し、両国のハイレベルの意思疎通を続け、両国の議会、経済・貿易、外交当局の協議と安全保障対話を再開し、両国の旅行観光、医療・保健、省エネ・環境保護、農産品貿易、気候変動などの分野の協力を拡大し、青少年・文化スポーツ交流を一段と強化することを願っている。日本の新型コロナ対策に対する中国の支援に感謝し、協力を強化することを願っている。両国のオリンピック開催に向けた協力を強化し、オリンピックのバトンを東京から北京に手渡すことを希望している。双方は日中国交正常化50周年記念行事を共同で準備し、協力の成果を積み上げ、プラスの雰囲気を築かなければならない。

 双方は次のように一致、合意した。相手方の東京オリンピック・パラリンピック大会と北京冬季オリンピック・パラリンピック大会開催を互いに支援する。新型コロナの厳格な予防抑制を前提に今月内に両国のビジネスなどに必要な人の往来を便利にする「迅速通路」〈ビジネストラック・レジデンストラック〉を始動する。中日気候変動政策協議メカニズムと中日食品・農水産品協力省庁横断協議メカニズムを立ち上げる。2022年中日国交正常化50周年記念行事の準備作業を開始する。

 双方はまた共に関心を寄せる国際・地域問題について踏み込んだ意見交換を行った。会談後、双方は共同記者会見に臨んだ。