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習近平主席のリーダーズ気候サミットでの演説全文
2021/04/22

 北京22日発新華社電によると、習近平国家主席が同日、「リーダーズ気候サミット」で行った演説「人と自然の生命共同体を共に築く」は全文次の通り。

 尊敬するバイデン大統領

 尊敬する同僚の皆さん

 「アースデー」にリーダーズ気候サミットに出席でき非常にうれしく思っている。バイデン大統領の招待に感謝する。この機会に私は皆さんと気候変動問題について深く意見を交換し、気候変動の挑戦〈試練〉への対応策を共に協議し、人と自然の調和・共生の道を共に探ることを願っている。

 人類は工業文明の時代に入って以来、巨大な物質的財産を創造すると同時に、天然資源を奪い取り、地球の生態系バランスを壊し、人と自然の根深い矛盾がますます顕在化した。近年、気候変動、生物多様性喪失、砂漠化激化、極端な気候現象頻発が人類の生存と発展に厳しい挑戦をもたらしている。新型コロナウイルス肺炎感染症のまん延が続き、各国の経済・社会発展に災いが重なってもたらされている。グローバル環境ガバナンスがこれまでになかった困難に直面しており、国際社会はこれまでになかった大きな志と行動で、勇気をもって取り組み、力を合わせ、心を一つにし、人と自然の生命共同体を共に築かなければならない。

 ―人と自然の調和・共生を堅持する。「万物はおのおの其の和を得て以て生じ、おのおの其の養を得て以て成る」。大自然は人を含め、あらゆる生物の揺籃(ようらん)であり、人類が生存、発展のため頼る基本的条件である。大自然は人類を生み育てたもので、人類は自然をルーツとし、自然を尊重し、自然に順応し、自然を守らなければならない。自然を尊重せず、自然の法則に逆らうなら、自然から報復を受けるだけである。自然が系統的破壊に遭えば、人類の生存、発展はその基盤がなくなり、源のない水、根のない木となる。われわれは目を守るのと同じように自然と生態環境を守り、人と自然が調和・共生する新たな枠組みを形成しなければならない。

 ―グリーン発展を堅持する。山紫水明こそ金山、銀山である。生態環境の保護はつまり生産力を守るものであり、生態環境の改善はつまり生産力を発展させるものである。これは素朴な真理である。われわれは生態環境を損ない、さらには破壊する発展モデルを放棄し、一時的発展のために環境を犠牲にする近視眼的やり方を放棄しなければならない。現代の科学技術革命と産業変革の大方向に従い、グリーン転換によってもたらされる巨大な発展のチャンスをしっかり捉え、イノベーションを駆動力とし、経済、エネルギー、産業構造の転換・高度化の推進に力を入れ、良好な生態環境が世界の経済・社会の持続可能な発展の支えとなるようにしなければならない。

 ―系統的ガバナンスを堅持する。山、川、林、田、湖、草、砂は不可分の生態系である。生態環境を守るには対症療法であってはならない。われわれは生態系の中にある法則に従い、自然生態の各要素を一体化して考え、そして生態系の循環能力を高め、生態バランスを守る目標を達成しなければならない。

 ―人間本位を堅持する。生態環境は各国人民の福祉に関わるもので、われわれは各国人民のより良い生活への憧れ、良い環境への期待、子孫後世に対する責任を十分考え、環境保護と経済発展、雇用創出、貧困撲滅の相乗効果を探求し、グリーン転換過程の中で社会の公平・正義の実現に努力し、各国人民の獲得感、幸福感、安全感を増進しなければならない。

 ―多国間主義を堅持する。われわれは国際法を基礎とし、公平・正義を大事なものとし、有効な行動を方向とし、国連を核心とする国際体系を守り、「国連気候変動枠組み条約」とその「パリ協定」の目標と原則に従い、持続可能な開発のための2030アジェンダの実行に努力しなければならない。自らの行動を強化し、パートナーシップを深め、協力のレベルを上げ、世界のカーボンニュートラルを実現する新たな征途の中で互いに学び、参考にし、互恵ウィンウィンを図らなければならない。互いに非難し合うのではなく、手を携えて協力しなければならない。朝令暮改ではなく、粘り強く続けなければならない。言っただけで約束を守らないのではなく、信用を重んじ約束を守らなければならない。

 中国は米国の多国間気候ガバナンスプロセス復帰を歓迎する。中米はこのほど「気候危機対応共同声明」を発表した。中国は米国を含む国際社会と共に、グローバル環境ガバナンス推進のため共に努力することを期待する。

 共通だが差異ある責任の原則を堅持する。この原則はグローバル気候ガバナンスの礎石である。発展途上国は感染症対策、経済発展、気候変動対応などの多くの重い挑戦に直面している。われわれは発展途上国の気候変動対応への貢献を十分評価し、その特殊な困難と懸念に配慮しなければならない。先進国はより大きな志と行動を示し、同時に発展途上国の気候変動対応の能力と強じん性の向上を確実に支援し、発展途上国を資金、技術、能力づくりなどの面で支援し、グリーン貿易障壁の設置を回避し、彼らのグリーン低炭素転換加速を支援しなければならない。

 同僚の皆さん

 中華文明はこれまでずっと天と人を一つものとして捉え、自然に従うという「天人合一、道法自然」を大切にし、人と自然の調和・共生を追求している。中国はエコ文明の理念とエコ文明建設を「中華人民共和国憲法」に明記し、中国の特色ある社会主義の全体的配置に組み入れている。中国はエコ文明思想を導きとし、新発展理念を貫徹し、経済・社会発展の全面的グリーン転換をリード役とし、エネルギー・グリーン低炭素発展を鍵とし、エコ優先とグリーン低炭素の発展の道を歩むことを堅持している。

 昨年、私は中国が2030年までの炭素排出量ピークアウト実現、2060年までのカーボンニュートラル実現を目指すと正式に宣言した。これは中国が人類運命共同体構築推進の責任感と持続可能な発展実現の内的要求に基づいて下した重大な戦略的政策決定である。中国が約束したピークアウトからカーボンニュートラル実現までの時間は先進国よりずっと短く、中国は厳しく苦しい努力をする必要がある。中国はピークアウト、カーボンニュートラルをエコ文明建設の全体的配置に組み入れ、現在、ピークアウトに向けた行動計画を策定しており、行動を幅広く深く展開し、条件のある地方や重点業種、重点企業が率先して実現することを支持している。中国は石炭燃料発電事業を厳しく抑制し、第14次5カ年計画期(2021~25年)は石炭消費の伸びを厳しく抑制し、第15次5カ年計画期(2026~30年)に徐々に減らす。このほか中国はすでに「『モントリオール議定書』キガリ改正案」を受け入れ、二酸化炭素以外の温室効果ガスの管理コントロールを強化し、全国炭素市場オンライン取引を開始する。

 グローバル・エコ文明建設の参加者、貢献者、リーダーとして、中国は多国間主義を断固実践し、公平、合理的で、協力ウィンウィンのグローバル環境ガバナンス体系の構築推進に努力する。中国は今年10月「生物多様性条約」第15回締約国会議を開催し、各国と共に世界の生物多様性ガバナンスを新たな段階に進め、「国連気候変動枠組み条約」第26回締約国会議が前向きの成果を収めるよう支援する。中国は「魚を与えるのではなく漁の仕方を教える」理念を堅持し、さまざまな形の南南実務協力を通じ、できる限り発展途上国の気候変動対応能力向上を支援している。アフリカの気候リモートセンシング衛星から東南アジアの低炭素モデル区まで、さらに小さな島国の省エネ灯まで、中国の気候変動対応南南協力の成果は目に見え、手にとって分かり、実効性がある。中国はまたエコ文明分野の協力を「一帯一路」共同建設の重点内容とし、一連のグリーン行動イニシアチブを立ち上げ、グリーンインフラ、グリーンエネルギー、グリーン交通、グリーン金融など一連の措置を取り、「一帯一路」共同建設参加の各国人民に持続的に幸福をもたらしている。

 同僚の皆さん

 「衆力を合わせて一つにするなら、どんなに重くても持ち上げらないものはない」。気候変動が人類にもたらした挑戦は現実であり、厳しく長期のものである。しかし、思いを一つにし、力を一つのところに集中し、同舟相救い、見守り合って相助けるなら、人類は必ず世界の気候環境の挑戦にしっかり対応し、クリーンで美しい世界を子孫後世に残すことができると私は確信している。

 皆さん、ありがとう。

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