ホームページ 大使館案内 中日関係 経済協力 科学技術協力 文化交流 領事業務 教育と留学生交流 中国紹介 メディア案内 中国出入国関連情報 日本見聞
中米シンクタンク南海問題対話会における戴秉国前国務委員の演説
2016/07/08
 

ご在席の皆さま、友人の皆さま

中国人民大学重陽金融研究院と米カーネギー国際平和財団の共催による中米シンクタンク南海問題対話会に出席し、新旧の友人の皆さまにお会いできたことを大変嬉しく思っている。この機会を借りて、2大機関がこの対話会を企画されたことに感謝するとともに、長い間中米関係の発展に関心と支持を寄せてこられたご在席の皆さまに心より感謝申し上げる。

私は定年退職後、北京大学国際戦略研究院の名誉院長になっており、ある意味においてシンクタンクの一人の学者といえる。皆さんとの率直で、突っ込んだ意思疎通によって、啓発しあうことを強く願っている。

40余年前、中米往来の扉が開かれた後、中米関係は風雨の中を破竹の勢いで前進し続け、極めて大きく尋常でない成果を収めた。そして中米両国人民に大きな幸せをもたらし、また全世界に恩恵を与えた。中米という二つの大国がわずか40年余りの間に相互関係でとげた一大発展は大国関係史上の奇跡と言える。

ほぼ3年前、2013年6月、習近平主席とオバマ大統領が美しい陽光の里、アネンバーグエステート〈サニーランド〉で成功裏に会談した。この3年余り、中米双方は衝突せず対決せず、相互尊重、協力・ウィンウィンという戦略的コンセンサスを軸に、中米の新しい型の大国関係づくりを推進し、たえず重要な進展を収めてきた。両国は二国間の幅広い分野及び人類の前途・運命にかかわる重大な問題で手を携えて協力した。両国の貿易額と双方向の投資は共に過去最高に達し、双方はマクロ経済協調をたえず強化し、世界経済の回復と発展を効果的に推進した。双方は三つの気候変動共同声明に相次いで調印し、気候変動「パリ協定」の合意をリードする、決定的な役割を果たした。両軍、法執行、エネルギー、人文などの分野における協力は引き続き広がり、双方はイラン核、朝鮮核、シリア、アフガニスタン、平和維持、開発、グローバル公衆衛生などホットな国際・地域問題とグローバルな重大問題でも密接な協調と協力を繰り広げた。これらの協力は両国に幸せをもたらし、中米関係の発展に対する国際社会のプラスの予想を強めた。

また歴史・文化、社会制度、価値・理念が異なり、発展レベルの違う二つの大国として、発展の過程で、お互いの関係においてあれこれ意見の食い違いや問題が生じることは、隠し立てする必要はない。これはごく正常なことで、大事なのは率直な、突っ込んだ戦略的意思疎通を促進し、建設的態度で不一致を処理し、うまく管理すること、さらには意見の食い違いを超え、協力に焦点をあて、協力を発展させることである。南海問題はこのような問題にほかならない。

ひところから、もともと比較的平静だった南海が平静でなくなり、南海が熱くなり、さらには異常なところまできている。国際社会の幅広い注目を集めた。真相はいったいどうなのか。私は、南海問題に関する大多数の報道と論評が、特定の角度から、静止した状態の一部分だけを切り取っていることに留意している。南海問題の全貌を示せていない。私は、ホットな国際問題を研究するときは、実際に即して、国際的背景を十分に考慮し、いきさつをきちっと整理するとともに、関係当事者の往来・相互作用〈インタラクション〉に注目する必要があり、それではじめて全貌をつかみ、是非をはっきりさせ、正しい結論を導くことができると考える。このような方法にのっとり、南海問題の歴史的経緯、中国の南海政策について重点的に語るとともに、本当に南海の温度を下げて、以前の静けさを取り戻すため、中米関係の視点から南海問題をどう扱い、とらえるかを検討したいと思う。

一、南沙群島は中国固有の領土

中国及び多くの西側諸国の史料は共に、中国人民が最も早く南海諸島を発見、命名し、開発・経営したこと、中国政府が最も早くしかも持続的に、南海諸島に対し平和的、効果的に主権・管轄を行使してきたことに証左を与えられる。第二次大戦中、日本が中国の南海諸島を不法に侵略占領した。戦後、中国はこれを回復した。第二次大戦後期の「カイロ宣言」、「ポツダム宣言」など戦後の国際秩序を確立した文書は、盗取した中国の領土を返還するよう日本に求めている。戦後、中国は日本に占領されていた台湾及び澎湖列島、西沙群島及び南沙群島を回復した。中国のこれらの行動が当時マッカーサー将軍の支持を得ていたことを、皆さんはご存じだろうか。中国の軍・政府要員はまさに、米国が提供した軍艦に乗って西沙、南沙群島に赴き、接収式を行ったのである。その後も米国は、南沙の一部島礁の測地を行うことついて中国の台湾当局に何度も申請を出している。

事実は、南沙群島の中国復帰が戦後の国際秩序と領土取り決めの一部だったことを物語っている。戦後のかなり長い期間、米国はずっと中国の南沙群島に対する主権を認めかつ実際に尊重していた。中国の南海諸島に対する主権はまた、戦後国際秩序の一部として、「国連憲章」などの国際法で保護されている。率直に言って、米国が現在、この領土問題で特定の立場をとらないと言っているのは、実際には後退であり、自らがかつてその構築に参加した戦後の国際秩序を否定することである。

南海問題で中国は完全に被害者だといえる、十分な根拠がある。長期にわたり、南海は何事もなく、波静かだった。南沙群島の一部島礁の領土係争問題が生じたのは、1970年代以後、フィリピン、ベトナムなどが中国南沙群島の計42の島礁を次々と武力で不法占拠してからのことだ。この数十年、比、越は不法占拠した中国南沙群島の一部島礁で、盛んに土木工事を行い、軍事配備を進め、海上でたえず挑発行動をとった。比越の不法占拠とその所業は、国際法と「国連憲章」で禁じられたもので、広く非難されなければならない。全世界は、南海問題で、中国は決して加害者、張本人ではなく、完全な被害者であることがわかるはずだ。国際法に基づき、中国は完全に自存権と自衛権を有するし、これらの島礁を回復する能力もある。しかし地域の平和・安定を守る見地から、中国は長期にわたり高度の自制を保ち、交渉による平和的解決を求めてきた。近年中国がとっている行動は、これ以上我慢できない状況下での、一部の国の権利侵害行動のエスカレートに対する最低限度の反応にすぎない。立場を換えて、もしも米国がこのような挑発を受けていたら、おそらくとうに戦争を起こし、占拠された島礁を武力で奪回していただろう。

二、中国は二国間交渉・話し合いを通じた南海問題の

平和的解決を終始貫く

中国政府が真っ先に「係争棚上げ、共同開発」を提起し終始貫いてきたこと、そして交渉・話し合いを通じた係争の平和的解決、ルールと仕組みを通じた係争の管理及び開発と協力を通じた互恵・ウィンウィンの実現を貫き、南海の航行と上空飛行の自由及び南海の平和・安定を貫いてきたことは誰でも知っている。これは中国の南海問題解決の基本政策で、厳かな約束でもある。過去数十年間、南海地域の情勢は全体的な安定を保ち、係争は適切に管理されて、東南アジア地域は高度成長をとげた。この地域は世界の平和、安定と繁栄の象徴になり、他の地域の諸国が東を向き、東に移り、東に出て、競って実務協力を進める対象となった。これは中国と関係諸国による国際社会への一大貢献である。

南海最大の沿岸国として、中国はずっと自身の平和的発展に力を尽くしており、南海の平和・安定は中国の重大な利益である。したがって、武力挑発を受けないかぎり、中国が武力を使うことはありえない。いま南海の平和・安定は内外のマイナス要素の影響を受けているが、中国が依然として自信を失っておらず、あくまでも二国間交渉と話し合いを通じて南海問題を平和的に解決する政策が依然として変わっていないのはなぜか。

まず、交渉・話し合いを通じた紛争の平和的解決は、国際法と国際関係の基本的準則を守る最大のことだ。「国連憲章」、「国際法の原則に関する宣言」などの国際文書はいずれも交渉を国際紛争の平和的解決の第一の方法としている。「国連海洋法条約」は当事国がまず交渉を通じて海洋の境界画定紛争を解決するよう求めている。中国とASEAN諸国も「南海各国行動宣言」で、これについて厳かな約束をしている。実際、中国は現行国際秩序の受益者で、同時に模範的順守者と確固たる防衛者でもあり、中国は引き続き条約の義務を百パーセント履行し、国際的地域的責任に厳粛に対処し、「条約」の完全性と権威性を守り、国際法と国際法治を守っていく。

第二、交渉を通じた紛争の平和的解決は、中国による国際法治実践の成功例だ。早くも1950年代、中国は平和共存5原則に基づいて、歴史的に残された国境問題を話し合いで解決することを提唱した。それ以降、14の陸上隣国のうち12と交渉を通じて国境問題を解決した。中国の陸地国境総延長の90%にあたる約20000㌔の国境線が画定、または調査画定された。中国はさらにベトナムと交渉によって、両国の北部湾における境界を画定した。これらのうち中ロ(ソ)国境交渉は40年余り、中越陸地国境交渉は30年余り、北部湾境界画定交渉は20年余りかかった。私自身もかつて、一部国境問題の交渉による解決のプロセスに部分的に加わった。歴史的経験で示されたように、交渉によって係争を平和的に解決すれば、各国の自主的意思と主権の平等を最もよく体現でき、複雑な領土・海洋紛争の解決において、独特の強みがあり、最も生命力がある。われわれに、平和的交渉を通じて南海の係争を解決しない理由はない。

第三、交渉・話し合いを通じた紛争の平和的解決は、南海問題の管理と解消で必ず通らなければならない道である。実際、南海係争の関係各国はずっと交渉・話し合いを通じて係争の平和的解決を模索しており、それは「南海各国行動宣言」の明確な規定でもある。各国には成熟した、有効な仕組みがあり、「南海行動規範」協議もたえず実務的進展をみせている。そのような中で、フィリピンは一人だけ違ったことをし、躍り出していわゆる南海仲裁裁判を始めた。これは完全にフィリピンが中国に押しつけたもので、フィリピンの一連の違法行為と不法な請求の上に築かれている。実際その背後にはよからぬ政治的企みが隠されている。即ち意図的に挑発し、わざと矛盾を激化させ、対決するようそそのかし、ひたすら南海を混乱させようとするのだ。仲裁裁判所には管轄権がない。勝手に権限を拡大し、権限を超えて審理しかつ判断をするのは、「条約」に違反しており、不法であり、無効である。中国がこのような仲裁に参加せず、受け入れず、いわゆる判断を認めないのは、国際法によって自身の権利を守ることでもあり、また「条約」の完全性と権威性を守ることでもある。われわれは米国がこれに対し客観的で公平な態度をとるよう希望している。「条約」の外から、「条約」を守る中国を糾弾してはならない。仲裁の結果がまもなくでるそうだが、出すなら出せばよい。たいしたことはない、ただの紙屑にすきない。近代以降、中国はずっと覇権主義と強権政治の被害者で、さんざん西側列強の侮りを受けてきた。第一次大戦後のベルサイユ講話会議は中国の山東を売り渡し、日本が中国の東北3省を侵略した後国際連盟が派遣したリットン調査団は侵略者のために裏書きをした。第二次大戦後の米国主導の「サンフランシスコ講和条約」交渉であっても、中国を締め出した。これら諸々は中国人の記憶に新しいところだ。中国が領土主権問題で運命を自分の手にしっかり握り、絶対に第三者の解決案を受け入れないのはそのためである。

三、南海の熱は徐々に冷まさなければならない

現在、南海の熱は高くなり、すでに「今夜にも開戦」だなどと叫ぶ人もいる。熱が上がるに任せるなら、予想外のことが起き、はては南海全体を混乱させ、さらにアジアを混乱させるおそれがある。そうなれば、南海周辺地域の国が災難に遭い、アジア諸国が災難に遭い、米国も災難に遭いかねない。決してこのよう事態を生じさせてはならない。絶対にこの地方を西アジア、北アフリカのようにしてはならない。事態を放置し、大きな禍を招いた者は、歴史への責任を負わなければならない。

南海の熱を本当に下げようとするなら、関連する諸国が実際の努力を払う必要がある。

まず、当面の急務は仲裁裁判所がフィリピンの仲裁裁判の審理を中止することだ。強引に不法な仲裁結果が出た場合、いかなる者、いかなる国もいかなる方法であれ、不法な仲裁結果を執行してはならず、まして中国に判断の執行を無理やり押しつけてはならない。とりわけフィリピンがいかなる挑発活動をすることも厳格に規制すべきで、さもなければ中国は決して座視することはない。

第二、中米には南海で一寸の領土係争もなく、南海で根本的な戦略的利害衝突もなく、これによって中米関係を定義してはならない。われわれはそれを両国関係の中の適正な位置にすえ、南海を対決・衝突ではない、中米協力の場所に造り上げ、それが中米関係の全局に対する無用な妨害や破壊となるのを防止しなければならない。誤った判断、正しくない処理によって40余年間双方が苦労して築いてきた、せっかくの中米関係を台無しにするならば、中米両国人民は絶対に許すことはないだろう。

中国の立場と主張についてはすでにはっきり述べた。もういくつかの点を強調したい。

まず、米国はたとえ中国の南沙群島に対する主権を認める当初の立場に戻れないとしても、領土主権の係争問題でどちらか一方の肩をもたないという約束を本当に固く守るべきだ。米国が本心から南海ひいてはアジア太平洋の平和・安定の維持を願い、ルールに基づく秩序づくりを支持するならば、是非をはっきりさせ、事実を尊重し、関係国が中国に対し挑発行動をとるのに反対するか、これを規制すべきである。地域の諸国が二国間交渉・話し合いを通じて係争を平和的に解決し、「南海各国行動宣言」を全面的効果的に実行に移すことを奨励すべきである。

第二、南海問題を戦略問題に広げ、習慣的に西側の国際関係理論と歴史上の故事を使って中国を説明、予測し、中国は南海を「アジア版カリブ海」と見なしている、「アジア版モンロー主義」を実施し、米国をアジアから締め出そうとしていると考えてはならない。さらに中国はこの問題を利用して、誰が南海、アジア及び世界を主導できるか米国と競おうとしていると憶測してはならない。これはまったく理由のない邪推だ。中国は伝統的な西洋の大国とちがう。5千年の東洋の文明国として、まったく異なる文化的伝統、政治的思考と国際的視野をもっている。中国にとって、南海問題はほかでもなく自身の領土主権、安全、発展上の利益及び海洋権益にかかわる問題である。われわれの固有の領土を失う悲劇が繰り返されるのを防止するという問題であり、単純素朴であって、他の思惑はない。われわれには誰かと「戦略競争」などをする考えはなく、力もない。われわれにはアジア支配の野心はなく、地球支配の野心はなおさらない。南海についても、すべてわれわれのものだと言ったことはない。われわれには一つの「野心」しかない。それは中国自身のことをしっかりやって、14億近い中国人に比較的恥ずかしくない、尊厳のある暮らしをさせることにほかならない。中国が平和的に台頭する神聖な権利、中国人が暮らしをよくする神聖な権利は何人によっても奪われるべきではなく、何人によっても奪われるものではない。

第三、南海問題に対する米国の強圧的介入はやめるべきだ。非常に懸念されるのは、米国がアジア太平洋地域の軍事同盟をたえず強化し、軍事力の前方展開を推し進めていることだ。昨年以降、米国は中国に対する近接偵察と「航行の自由計画」を一段と強化した。米国の少数の人の発言は、強い対決色を帯びている。中国の庶民はテレビをつけ、新聞を広げると、米国の空母艦載機がはるかかなたから、中国の玄関口に飛んできて武力をひけらかしているのが見え、米国の高級将校が「今夜開戦」を公言しているのが聞こえる。友人の皆さん、あなた方が中国民衆の立場だったら、どう感じるだろうか。あなた方の国の世界でのイメージはあまりにも損なわれている、中米のインタラクションはこんなものではないはずだよ、と思わないだろうか。むろん、中国人はひるんではいない。たとえ米国の10の空母戦闘群すべてが南海に乗り込んでも、中国人はひるまない。米国の強圧的な南海介入を背景に、一部の国は米国を頼んで自らの立場を強め、大国ゲームを利用してうまい汁を吸う衝動にかられ、海上でより多くの挑発行動をとって、南海情勢の変数を増やし、南海情勢が繰り返し加熱する結果を招いている。こうした局面は結局のところ、米国の利益に合致するわけではない。下手をすると、おもわず水中に落とされて、思いがけなくひどい代価を支払わせられることになりかねない。感情に走った国も次第に冷静になって考えるものと信ずる。「中国はすでに隣人としてわれわれと数千年、数万年、平和的に仲良く暮らしている。今日この隣人は共に暮らしているこの地域でどこを侵略してもおらず、どこの内政にも干渉しておらず、どこの政権も覆しておらず、また敵対的な政治軍事ブロックも作っていない。自国の主権、安全保障と発展上の利益を守るだけで、横暴に振る舞い覇権を求めているわけではない。今後代々近所づきあいをする必要があるのは、依然として友好的な中国であって、遠く離れたもう一つの大国ではない」と。

第四、双方は建設的な方法で意見の食い違いを適切に管理すべきだ。さきほど強調したように、南海問題は本質的に、中国と一部南海沿岸国の間の係争であり、かなり長い期間、これらの問題は解決できないことが予見できる。大事なのは最終的に解決されるまで、どのような態度で係争を処理し解決するかである。問題と係争をあおり、矛盾を激化させ、対決をそそのかすのか、それとも係争を薄め、意見の食い違いを棚上げし、協力を拡大するのか、答えは自明である。中国はずっと交渉・話し合いによる係争の平和的解決を貫いてきた。南海問題は中米間の問題ではないはずだが、アジア太平洋の平和・安定という双方の最大「公約数」から出発し、中国は米国と海上問題について意思疎通を保つ用意があり、米国を含む関係各国と共に情勢の管理に努める用意がある。中米双方は地域諸国の相互信頼増進、係争の効果的管理、海上の実務協力の促進などについて建設的討議を行い、共同で地域の平和と安定の方法を探すようにしてもよい。

第五、中米は海上に関する前向きな議題を広げるよう努力すべきだ。中米双方は共に、「航行と上空飛行の自由」の原則に賛成している。米国がこれによって中国の主権と安全保障上の利益に挑戦しないかぎり、中米は航行と上空飛行の自由を守ることについて世界的範囲で協力することができる。双方はまた、海洋環境保護、海洋科学調査、海上法執行など海洋にかかわる幅広い分野で協力を強化し、双方の海上におけるインタラクションのためにより多くのプラスエネルギーを注入すべきである。

私は今年75歳になる。第二次大戦の戦火が燃え盛る時代に生まれ、その後、いくつかの大国関係の起伏・変化を目撃、体験し、朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争が米国自身と他国にもたらした大きな被害について研究した。新世紀に入ると、中国と米国などの大国の戦略対話を主宰した。われわれは掘り下げて、大変よく話し合った。中米の新しい型の大国関係を構築する面でも、共通の言葉を見つけた。私は自分の国を愛し、自分の人民を愛し、米国人民にも友好的感情を持っている。私は中米関係がよいこと、中国と米国が共によいこと、また戦略的な誤りを犯して衝突と対決の深い淵に落ち込まないことを心から希望している。私のきょうの話にはきつい部分もあったかもしれないが、それは善意からでたもので、米国の友人の腹の底からの言葉と受け取っていただきたい。

中国北宋の有名な詩人王安石は代々語り継がれてきた名句、「浮雲の望眼を遮るを畏れざるは、只だ身の最高層に在るに縁る」を残している。高い所に登って遠くを見渡し、一時一事に邪魔されないようにしてはじめて、天下の大勢をつかめるという意味だ。チャンスとチャレンジ〈課題〉が交錯しているグローバル化時代に、中米は世界最大の発展途上国と最大の先進国及び世界一、二の経済体として、世界経済の発展を促し、国際の平和と安全を守る面でより多くの共同の責任を負い、共通の課題を抱えているが、双方の協力の潜在力はまだまだ掘り起こされていない。われわれのやるべきは、顕微鏡で問題に焦点を当てることではなくて、望遠鏡を持って前方を眺め、協力に焦点をあてることである。中米は共に英知と遠見に富む偉大な民族だ。双方が共通利益から出発し、あくまでも相互に尊重し、平等に遇し、率直な意思疎通を図り、一致点を集めて相違点を解消しさえすれば、必ず意見の食い違いを適切に管理するとともに、それを協力のチャンスに転化する金のかぎを見つけることができる。私は、中米関係の前途は光明に満ちていると確信する。

最後に、今対話会の成功を祈る。

推荐给朋友
  印刷 全文印刷