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南京大虐殺犠牲者国家追悼式での習近平主席の演説
2014/12/14

    中国の習近平国家主席が13日午前、南京大虐殺犠牲者国家追悼式で行った演説の全文は次の通り。

    同胞の皆さん、同志の皆さん、友人の皆さん

    本日、われわれはここで南京大虐殺犠牲者国家追悼式を厳かに執り行い、南京大虐殺の罪のない犠牲者をしのび、日本侵略者に殺戮されたすべての同胞をしのび、中国人民の抗日戦争の勝利のため命を捧げた革命の先烈と民族の英雄をしのんでいる。そして平和的な発展の道を揺るぎなく歩む中国人民の崇高な願いを表し、歴史を銘記し、過去を忘れず、平和を大切にし、未来を切り開くという中国人民の確固たる立場を示している。

    1937年7月7日、日本侵略者は無謀にも全面的な中国侵略戦争を起こし、中国人民に前代未聞の一大災難をもたらした。中国の都市・農村は戦火がやまず、硝煙が立ち込め、中国人民は塗炭の苦しみをなめ、中国の大地は血に染まり、屍が野に満ちた。

    1937年12月13日、中国を侵略した日本軍は野蛮にも南京に侵攻し、むごたらしい南京大虐殺事件を起こした。30万の同胞が惨殺され、無数の女性が暴行、殺害され、無数の子供があたら命を落とし、3分の1の建物が破壊され、大量の金品が略奪された。日本軍が一手に作り出したこの非人間的な大虐殺事件は、第二次世界大戦の「3大事件」の一つで、おどろくべき反人類の犯罪行為で、人類の歴史における非常に暗い一ページである。

    感動させられるのは、あの血なまぐさい南京大虐殺の日々、われわれの同胞が互いに助け合い、支援しあい、多くの世界の友人も危険を冒して、さまざまな方法で南京の民衆を保護するとともに日本侵略者の残虐行為を記録したことだ。その中にはドイツのジョン・ラーベ、デンマークのベルンハルト・シンドバーグ、米国のジョン・マギー等がいる。彼らの人道精神と恐れを知らぬ義挙を、中国人民は永遠に忘れることはない。

    日本侵略者が起こした南京大虐殺事件は世界を驚かせ、すべての良識ある人々を驚かせた。第二次世界大戦の勝利後、極東国際軍事法廷と中国の戦犯軍事法廷はともに、南京大虐殺事件について調査を行って、法律的に事件の性格を決め、結論を出した。両手を中国人民の血で染めた多くの日本人戦犯が法律と正義による審判と厳罰を受けて、永遠に歴史のさらし台にさらされた。

    歴史は時代の変遷によって変わることはなく、事実も狡猾な言い逃れによって消えることはない。南京大虐殺事件には動かぬ証拠が山ほどあり、改ざんすることは許されない。いかなる者が南京大虐殺という事実を否定しようとしても、歴史はそれを許さず、罪のない30万の犠牲者はそれを許さず、13億中国人民はそれを許さず、世界の平和と正義を愛するすべての人民はそれを許さない。

    同胞の皆さん、同志の皆さん、友人の皆さん

中国人民と中華民族は昔から、暴圧を恐れず、敵に圧倒されるのではなく敢然とすべての敵を圧倒する英雄的気概をもっている。野蛮極まりなく、残虐極まりない日本侵略者を前にして、偉大な愛国主義精神をもつ中国人民は屈伏することなく、侵略者と最後まで決戦をする空前の闘志を燃やし、日本に抗して国を救う必勝の信念を固めた。中国共産党の呼びかけと指導の下、全民族のさまざまな積極的勢力の共同行動の下で、中華の息子・娘が共通の敵に立ち向かい、死を少しも恐れず、後から後へと続いて、共に外敵と戦った。

8年にわたる、この上ない困難に満ちた血みどろの奮戦を経て、中国人民は3500万人死傷の大きな代価を払い、生命と鮮血によって日本侵略者を打ち負かし、中国人民の抗日戦争の偉大な勝利をかちとり、また世界の反ファシズム戦争の勝利に重大な貢献をした。

中国人民の抗日戦争の勝利は、中華民族が不とう不屈で外国の侵略に抵抗した壮麗な叙事詩を記し、近代以降何度も外国の侵略を受けた民族の恥を徹底的に濯ぎ、中華民族の自信と誇りを大きく強め、また中国人民が中国共産党の指導下に、民族復興実現の正しい道を切り開くための重要な条件をつくった。

同胞の皆さん、同志の皆さん、友人の皆さん

古来、平和は人類の最も恒久的な悲願である。平和は日光のように温かく、雨露のように潤してくれる。日光と雨露があってはじめて、万物はすくすくと成長できる。平和と安定があってはじめて、人類は自分の夢をよりよく実現できる。

歴史はわれわれに教えている。平和はかちとる必要があり、平和は守る必要がある。だれもが平和を大切にし、平和を守ってこそ、そしてだれもが戦争の痛ましい教訓を汲み取ってこそ、平和には希望がある。

われわれが南京大虐殺犠牲者のために追悼式を行うのは、すべての善良な人々の平和へのあこがれと平和を守る気持ちを呼び起こすためであって、恨みを続けるためではない。中日両国人民は代々友好を続け、歴史を鑑とし未来に向かい、共に人類の平和に貢献すべきである。

歴史を忘れることは裏切りを意味し、罪の責任を否定することは再び罪を犯すことを意味している。われわれは、一つの民族の中で少数の軍国主義分子が侵略戦争を起こしたからといってその民族を敵視すべきではない。戦争の責任は少数の軍国主義分子にあり人民にはない。しかし人々はいかなる時にも侵略者が犯した重大な犯罪行為を忘れるべきではない。侵略戦争の歴史を顧みないすべての態度、侵略戦争の性質を美化するすべての発言は、何回言ったとしても、どんなにもっともらしく言ったとしても、すべて人類の平和と正義を害するものである。これらの誤った言動に、平和と正義を愛する人々は大いに警戒し、断固反対しなければならない。

同胞の皆さん、同志の皆さん、友人の皆さん

「今を疑う者はこれを古に察し、来を知らざる者はこれを往に視る」(注)というが、近代以降の100年余りの間、中国人民は幾多の戦争の苦難を経験し、平和の大切さをよく知っている。弱肉強食は人類共存の道ではなく、武力の濫用は人類の平和の計ではない。戦争ではなく平和、敵対ではなく協力こそが、人類社会の進歩のための永遠のテーマなのだ。

先ほど、われわれは南京大虐殺犠牲者国家追悼鼎の厳かな除幕を行った。われわれがこの鼎を設置したのは、世界の人々に「昭昭前事、惕惕後人」(過去のことを明らかにし、後世の人を戒める意)、「永矢弗ケン(言べん+鍰の金偏をとったもの)、祈願和平」(永遠に銘記し、平和を祈る意)という願いを宣言するためにほかならない。

ここで、南京大虐殺事件で不幸にも命を落とした同胞たち、日本の中国侵略戦争で不幸にも亡くなった同胞たち、近代以降、外国の侵略に抵抗反撃する中で英雄的最期をとげたすべての同胞たち、民族の独立、人民の解放と国家の富強、人民の幸福をめざす偉大な闘争のために勇敢に一身を捧げた同胞たちに報告して、安心していただきたい。今日の中国はすでに、人民の平和な暮らしを守る強固な能力をもつ偉大な国になっており、中華民族が諸外国に分割され、さんざん侮られた時代は過去のものになった。中国人民はいま意気軒昂として、中国の特色ある社会主義の道に沿って、「二つの百年」の奮闘目標実現(中国共産党創立百年までの小康社会完成と新中国成立百年までの近代化基本的実現)のため、中華民族の大いなる復興という中国の夢実現のために奮闘している。中華民族の前途はこの上なく光明に満ちている。

またここで、中国人民は国際社会に厳かに表明する。今日の中国は世界平和の断固たる提唱者と強力な守り手であり、中国人民は人類の平和と発展の崇高な事業を揺るぎなく守っていく。そして各国人民と本当に団結して、平和が永続し共に繁栄する世界を建設するため手を携えて努力したい。

注「管子・情勢」より。今の事について疑問があるなら歴史を考察すればよい。未来について分からなければ過去の事をよく見ればよい意。

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