異国の地での心温まる友情
2021/08/05

 東京オリンピックも半ばを過ぎ、中国の選手たちは、人間の限界を超え、オリンピック精神を発揮しながら、次々と輝かしい瞬間を祖国の人々や世界中のスポーツファンに提供してきました。中国のアスリートたちは、フィールド上で最高のパフォーマンスを発揮する一方、フィールドの外では飾らない素顔を見せ、ホスト国である日本の人々をとりこにしました。日本各地の友人たちは中国チームに続々とエールを送り、中国の選手たちに声援を届けて、「アウェー」にいる私たちに温かい友情を感じさせました。

 「東洋のマイアミビーチ」と呼ばれる神奈川県藤沢市は、サーファーをはじめとするウオータースポーツ愛好家にとってのパラダイスです。藤沢市の海浜にある聶耳記念碑は中国との並々ならぬ縁を物語っています。80年余り前「義勇軍行進曲」の作曲者である聶耳がこの地で亡くなったのです。藤沢市江ノ島は、東京五輪のセーリング競技会場となっています。鈴木恒夫市長は大会前、「江ノ島で中国の選手の活躍を期待している。40万人以上の藤沢市民とともに中国チームを応援したい」と語っていました。その願いが通じたのか、セーリング競技では中国チームが好成績を収め、藤沢市と中国の絆が「風に乗り波を蹴立てる」勢いで深まりました。

    

 ホストタウンは東京五輪が初の試みであり、海外のオリンピック選手団が大会前のトレーニングを行うための日本の都市が選ばれました。東京都東村山市は、中国代表団のホストタウンとして、サッカーや卓球の練習場を用意し、「加油(がんばれ)中国」と書かれたチャイニーズレッドの横断幕を街中に掲げました。中国チームは感染症の影響で大会前の練習には来られませんでしたが、渡部尚市長は、「ホストタウンとして、中国選手のオリンピックでの活躍を心から期待しており、中国を応援しています」と語っていました。

 日本の都道府県(地方)で唯一、中国代表団を単独で受け入れる予定だった長野県は、1998年の冬季オリンピック・パラリンピック競技大会の開催地として、冬季五輪に関する北京との長年にわたる良好な協力関係を維持してきました。阿部守一知事は、中国の選手たちに声援を送る際、東京五輪の興奮が北京五輪に引き継がれることを期待していると特に強調し、北京冬季五輪大会の成功を祈りました。

 長野県中野市の中学生たちも、中国の選手たちに応援の手紙を書いてくれました。そこでは次のように述べられています。

 「日本の選手を応援しますが、中国の選手にも声援を送ろうと思います」

 「テレビとはいえ、競技に全力で取り組む中国選手はめちゃかっこよかった」

 「私は卓球が好きで、選手たちの並々ならぬ努力を知っています。みんなでがんばろう」

 「中国人選手の素晴らしい演技を見て、私も体操選手になりたいと思いました。尊敬しています。みんながんばれ」

 「練習中に苦しくなったときは、劉詩雯さんを思い出します。彼女は私よりも一生懸命に練習してきたはずです。がんばってください。最高のプレーを期待しています」

 「中国の選手たちが金メダルめざして努力するよう期待しています」

 日本の友人たちの深い願いと真摯(しんし)な祈りに感謝します。速やかに中国代表団に伝えます。数カ月後には、世界中が見守るなかで北京冬季オリンピック・パラリンピックが開催されます。より高く、より速く、より強く、より団結するというオリンピック精神のもと、簡素で安全な素晴らしいスポーツイベントを開催する自信と能力が私たちにはあります。中国人の熱意と親しみを込めて、世界のアスリートのホストとなり、非凡でひときわ優れた「北京の思い出」を残してほしいと思います。