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新農村建設の決意示す 中国指導者の春節の農家訪問
2006/01/30

 

 胡錦涛国家主席、温家宝首相は今年も春節(旧正月、今月29日)を前に、普通の農民の家を訪れ、年を越した。これについて北京の専門家は、共に豊かになることを目標とする新農村建設に対する国家指導者の確固たる決意を示したものとみている。

 胡主席は革命の聖地・延安を訪れ、山間部にある安塞県沿河湾鎮侯溝門村で横穴式住居「ヤオトン」に住む村民を訪ね、春節に食べるモチを自ら揚げて一緒に食べ、米でつくった酒を楽しんだ。

 胡主席は「中央が提起した社会主義新農村建設の目的は広範な農民がより早く豊かになるようにするもので、農村のみなさんが年越しにモチを食べながら考えているように、生活水準を年々高めるものである」と語った。

 温首相は春節を前に山東省カ(草かんむり+河)沢、済寧の農村を訪れた。大晦日の朝、菏沢市の郭荘村の村民の家を訪ねた。家の状況を尋ね、主人の妻が病気がちで困っていることを知ると、見舞金を贈り、村の幹部に困っている家庭に配慮するように言った。

 27日、温首相は済寧市の村に行き、農民を訪ねるほか、村の保健所に行って、主任医師から農民の診療状況を尋ねた。温首相は「新しい農村協同医療制度にしっかり取り組み、農民が診療を受けられるようにしなければならない」と述べた。

 中国に長年住んでいるニュージーランドの中国問題専門家、ジョン・マイクターナー氏は新華社記者のインタビューに、国家指導者が3年連続して中国で最も重要な祝日を農民の家で過ごすというのは、農民と農村の問題に非常に強い関心を持っていることを示していると指摘した。

 また「指導者が春節に農村に行くことは中国政府が都市と農村の格差、農民と都市住民の格差を縮め、社会の不安定要因を取り除き、調和社会を築こうとする決意を示すものだ」と述べた。

 行政管理の専門家、呉江・中国人事科学院院長は新華社記者のインタビューに次のように語った。昨年の中国共産党第16期中央委員会第5回総会(16期5中総)で社会主義新農村建設が打ち出され、指導者が春節休暇中に末端に深く入り、人々を訪ね、調査研究を行うのは、社会主義新農村建設が単なる呼びかけではなく、すでに政府の仕事の中で、また指導者のスケジュールの中で徹底されていることを示している。

 温首相は最近の重要演説で、社会主義新農村建設では16期5中総で提起された「生産の発展、生活の余裕、文化的な気風、環境の整備、民主的な管理」という要請に従い、経済、政治、文化、社会と党の建設を全面的に推進しなければならないと指摘した。

 このため▽財政の建設資金を農村に傾斜させる▽郷鎮機構、農村義務教育、県郷財政体制の改革を主要な内容とする農村総合改革を全面的に推進する▽土地管理を強化し、農地の転用を厳格に抑制する▽出稼ぎ農民の仕事の環境を改善し、その権益を保護する―ことを求めた。

 呉院長は「実際のところ、農業と農民を重視するいくつかの政策がすでに実施されている」と述べた。

 昨年12月29日、全国人民代表大会(全人代)常務委員会で農業税条例廃止に関する決定が採択された。今年1月1日から中国の9億農民は2600年余りの歴史をもつ農業税と完全に決別した。

 昨年12月、温首相主宰の国務院常務会議で、2年内に農村の9年制義務教育段階の学費、雑費を全面的に免除するという決定が採択された。このため中央と地方の各級財政は今年から2010年までに、農村義務教育費を累計で2189億元(1元=約14円)増やす。

 昨年10月、全人代常務委員会は農業法実施状況に関する報告で、土地を収用された農民は現在約4000万人に上り、その一部は土地を完全に失っており、土地を失った農民の仕事と生活の問題、特に社会保障問題がますます際立ち、社会の安定に影響を与える重要な要因の一つになっていることを明らかにした。

 温首相はまた昨年末に行った当面の農業と農村対策のいくつかの問題に関する演説の中で、「土地問題で決して歴史的誤りを犯してはならない」と述べた。

 海外の世論は、温家宝演説の中の土地管理問題に関する内容は農地の違法な転用を取り締まる決意を示したものと論評している。

 (北京1月29日発新華社)

 



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