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崔天凱大使の「中国建国60周年記念シンポジウム」でのあいさつ

(2009年9月2日)

    友人の皆さん

    本日、日本経済新聞社と中国国務院新聞弁公室共催の「中国建国60周年記念シンポジウム」が開かれた。中国駐日大使館を代表し謹んで熱烈な祝意を表し、主催者のご努力に衷心より感謝申し上げる。

    60年前、中華人民共和国が成立し、中国の悠久な歴史の新しい時代がスタートした。人口が多く、貧しく遅れた発展途上の大国が発奮して富強をはかる道を踏み出し、古い文明に新たな生気がみなぎり、かつて輝かしい業績を生んだ人民が民族復興の偉大な歩みを始め、人類の進歩に新たな貢献をすることを志した。

    この60年間、中国の様相には天地を覆すような変化が起きた。国家の近代化で歴史的進展がみられ、小康社会〈訳注わりあいゆとりのある社会〉が一応完成し、人民の生活水準が著しく向上した。国家統一の大業は着実に進んでいる。国の外交は日増しに活発になり、国際問題における建設的役割が強まっている。中国にはかつてない安定、調和、繁栄、向上の局面が現れているといえる。

    これらすべての成果はたやすく得られたものではなく、中国の各民族人民、内外の中華の息子・娘が一致協力し、刻苦奮闘したたまものである。60年の成果は誇りとすべきものだが、同時に引き続き奮闘前進するようわれわれを鞭打っている。60年前、新中国成立前夜、毛沢東主席はこれまでの仕事は万里の長征の第一歩を踏み出したにすぎないと指摘した。この60年間、中国は極めて大きい進歩をとげた。しかしわれわれは、目の前にあるのが依然として万里の長征であり、依然として「路漫漫其修遠」〈訳注〉であって、進まなければ後退することをはっきりと知っている。

    そこで、われわれはあくまでもわが国の国情に合った発展の道を歩み、中国の特色ある社会主義を堅持し、動揺せず、怠らず、ひっくり返さない〈いじくり回さない〉ようにする。われわれは平和的発展、科学的発展、調和の発展、協力の発展を堅持し、富強の、民主化、文明化、調和した近代的国家を建設するとともに、アジアと世界の平和、安定、繁栄、発展に一層大きい貢献をする。

    友人の皆さん

    中国の発展は世界特にアジアの発展と深いかかわりをもつ。中国と日本は互いに重要な隣国と協力パートナーであり、中日関係は両国の長期的発展にとって特別な重要な意味がある。われわれは、新中国のすばらしい未来を展望している時、中日関係が新たな歴史のスタート地点に立ち、得難い発展のチャンスを迎えていることを喜んでいる。

    昨年5月、両国の指導者は中国と日本が「互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならない」、「互いに相手の平和的発展を支持する」ことを確認した。これは両国人民に対する政治的約束で、国際社会に向けた厳かな宣言でもある。「互いに相手の平和的発展を支持する」というのは真に戦略的意味をもち、長期的利益にかなう互恵であり、中日の戦略的互恵関係の中心的内容である。このことを実行に移し、堅持すれば、両国関係の前途は明るく、両国の協力の道はますます広くなるだろう。

    戦略的互恵の枠組み内で、中日両国は二国間、地域および国際レベルにおいて、政治、安全保障、経済、金融、貿易、投資、エネルギー、環境保護、文化、人文など諸々の分野で協力を深め、両国人民に実際の利益をもたらし、両国がともに発展するより多くのチャンスをもたらし、またアジアと世界のためにしかるべき役割を果たすことができる。

    国家の発展、国際関係の推進の目的は人民に幸せをもたらすことであり、原動力も人民から生まれる。中日関係の今日の発展は、両国人民の友好的感情と共同の努力によったものである。そして中日関係の一層広々とした前途を開くにもやはり両国人民間の相互理解の深まりと一層密接な往来によらなければならない。特に喜ばしいのは、きょうの聴衆がすべて一般市民の中から公募された人々であることだ。皆さんが中国と中日関係に関心を寄せていることに感謝したい。今回のシンポジウムによって皆さんの中国と中日関係への理解が深まるよう希望する。このような両国間の交流の機会がもっと増えるよう希望する。機会があったらぜひ中国を見に行って、その発展と変化をじかに感じ、本当の中国を体験し、より多くの人と友達になるようにしていただきたい。



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