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孔鉉佑駐日大使,日本人医者高味良行に返信:在日中国人技能実習生を救助する「中日命のリレー」で「救患若一,所憂同也」の深い意味がいきいきと説き明された
2020/07/14

 この間、中日各界の関係者が重い心臓病を患った在日中国人技能実習生孫さんを救助する逸話は両国で話題となった。

 今月初め、孫さんの主治医で日本藤田医科大学医学部心臓血管外科の高味良行教授が孔鉉佑駐日大使に手紙を送り、在日中国大使館、総領事館、中国側の医療機関および航空会社など関連機関が孫さんを国内へ移送し、速やかに手術を手配·実施をしたことで表した命に対する崇高な責任感に、敬意と感謝の意を表したうえ、日中友好と両国の医療分野における交流と協力を押し進める積極的な意向をつづった。

 近日、孔鉉佑大使が高味教授に返信し、藤田医科大学病院および高味教授をはじめとする医療看護チームなどの方々が孫さんを救助するために払ったたゆまぬ努力に謝意を表し、彼らの行動が「医者仁心」を体現したものだと評価した。孔大使はまた次のように述べた。孫さんを救助する「中日命のリレー」で「救患若一、所憂同也」の深い意味が生き生きと説き明かされ、今回の「救心」リレーにより、「中日友好」がさらに皆の心の中に深く刻み込まるようになり、この感動と善意を、両国各界が心を込めて送り伝えていくべきだ。返信の全文は次のとおり:

 高味良行教授

 こんにちは。

 お手紙をいただき、大変うれしく思います。中国駐日本大使として、中国人女性孫さんの救急治療に当たり、面倒を見てくださったことに心から感謝申し上げるとともに、私と同僚から、星長清隆理事長、湯澤由紀夫院長ならびに藤田医科大学病院の全ての医療従事者、職員、ご家族の皆さまへの最高の敬意とあいさつを伝えていただきたく存じます。高味教授をはじめ、医療看護チームの方々が応急手当てに努め、治療に専念し、思いやりをこめて、孫さんの転送に当たってくださったことで、孫さんは「生死の境」から生還し、再び生きる望みを得ました。皆さんからの無私の治療費寄付は孫さん一家を大いに勇気づけ、また、社会各界の人々の心を温かくしてくれました。

 孫さんが先月末に華中科技大学同済医学院付属協和病院(武漢協和病院)で心臓移植手術を受け、成功したとの知らせに接したとき、私と大使館の同僚は高味教授と同じようにこの上なく喜び、安堵し、元気づけられました。お手紙に同封された医療・看護チームと孫さんが一緒に写った写真を見て、今から1年余り前、高味教授と医療看護チームの30人余りの方々が孫さん救護のためにたゆまぬ努力を払われたことを思い起こし、私の頭に「医者仁心」の4文字が浮かびました。皆さんは患者と病気を隔てる最もしっかりとした障壁となり、優れた医療技術と崇高な職業精神、かけがえのない命の尊重によって、病魔の手から若い女性を奪い返し、「命のリレー」の最初のバトンをつなぎました。

 6月12日の尋常ならざる、国境を越えた転送は、今考えても胸が高鳴ります。時間が差し迫り、患者の病状が特殊で、転送の状況も複雑であるなどの試練を前に、中日双方の医療機関、航空会社、空港、出入国管理当局、税関および政府など多くの方面は「人間本位、生命至上」の精神にのっとり、新型コロナウイルス感染がもたらす幾多の困難を乗り越え、損得を抜きにして、多くの特別な手配を行い、不可能に近かった任務を成し遂げたのです。「救患若一、所憂同也」の深い意味が生き生きと説き明かされました。

 まさに高味教授がお手紙の中で述べられたように、今回の「命のリレー」で転送したのは早急な治療を必要とする1人の患者だけでなく、さらには中日の民間に秘められた友好と善意でもありました。この逸話は両国のメディアの報道を経て、市民の間で熱い反響を呼び、ソーシャルメディアでは、「中日命のリレー」が話題となりました。多くの友人が私に詳しい様子を尋ね、孫さんの回復への願いを伝え、医療従事者に敬意を表し、今回の「命のリレー」を讃えました。今回の「救心」リレーにより、「中日友好」の4文字が体験者と目撃者の心の中に深く刻み込まれており、私たちはこの感動と善意を、心を込めて送り伝えていくべきです。

 中日には医療・健康分野で幅広い協力の可能性と大きな潜在力があると私たちはよく口にしますが、孫さん救護のための今回の国境を越えた医療行動はこの言葉の最良の証しであり、必ずや中日医療の交流・協力史において重要な1ページが記されることになるでしょう。今後、藤田医科大学病院と武漢協和病院が関連分野での交流を一段と進め、お互いの参考にし、両国のより多くの患者に福音をもたらすことを心より期待し、また中日が医療・健康分野の協力で新しい豊かな成果を得ることを期待しています。

 最後になりましたが、高味教授と医療・看護チームの皆さんが都合の良い時に中国大使館を訪問されるよう心を込めて招請します。また、皆さんが折りを見て中国を訪れ、各地を見て回り、孫さん一家ならびに武漢協和病院の同僚たちに会われることを歓迎します。友人に対する中国人民の熱い友好は必ずや皆さんの心に深い印象を残すことになるでしょう。

 「白衣のよろいをまとい、ひるまず出征す」。新型コロナウイルス感染がいまなお続いています。これまでと同じように持ち場を固く守っている皆さんが防護に心掛け、患者の治療に当たると同時に、自身にも注意を払われるよう希望します。一日も早くお目にかかることを心待ちにしています。

 末筆ながら、皆様がたのご健勝とご多幸を祈念いたします。

中華人民共和国駐日本国特命全権大使

2020年7月

孔铉佑大使の返信

高味良行教授からの手紙

 

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