李首相,世界自然保護会議開幕式でビデオスピーチ
2021/09/04

 北京4日発新華社電によると、中国の李克強首相は3日、ビデオ方式で第7回世界自然保護会議(WCC)の開幕式に出席し、スピーチを行った。

 李克強氏は次のように表明した。中国の伝統文化の中には人と自然の調和・共生という理念がある。近年、中国政府は自然保護と持続可能な発展を非常に重視している。今年4月、習近平国家主席は「リーダーズ気候サミット」で、人と自然の生命共同体を共に築いていくことを打ち出した。14億の人口を擁する大国として、われわれは社会主義近代化を実現する過程で自然を尊重し、自然に順応し、自然を保護し、生態〈エコ〉文明の理念を満たし、発展の中で保護し、保護の中で発展を図ってきた。世界の自然環境ガバナンスに対する未曽有の挑戦〈試練〉を前に、国際社会は未曽有の決意と行動により、人と自然が調和よく共生する美しい世界の構築を図っていかなければならない。

 李氏は次のように指摘した。われわれが暮らす地球は一つの生態系である。自然の生態系の各要素を総合的に考慮し、海洋、森林、草原、湿地などの保護を強化し、生態系の活力を回復させければならない。危機にひんしている野生動植物の保護地、生態回廊の修復に力を入れ、生物多様性保護のネットワークを構築する。

 さらに次のように強調した。コロナ後に経済の回復を図ることは人類が発展するための必須事項であり、グリーン〈環境配慮型〉低炭素の発展の道を歩まなければならない。「自然に基づく解決策」を採用し、グリーンファイナンスを発展させ、グリーン技術を開発、普及させ、循環型経済を発展させ、産業の転換・高度化を推進しなければならない。グリーンなライフスタイルを育み、省エネ・排出削減を全面的に推進し、勤倹節約の消費観を提唱し、グリーン低炭素で人類の持続可能な発展のための永続的原動力を注入する。

 李氏は次のように表明した。気候変動対応では当面と長期の相互配慮、緩和と適応の全面的推進を堅持し、エネルギーの節約と構造の最適化を通して温室効果ガスの排出を抑制し、森林、海洋などのカーボンシンク〈炭素貯蔵庫〉資源を絶えず増やし、共同発展と生態保護のウィンウィンを実現すべきだ。多国間主義を堅持し、共通だが差異ある責任の原則を堅持する。

 さらに次のように指摘した。グローバルな生態環境ガバナンスのさらなる整備では共同協議・建設・享受の原則を堅持し、努力して公平合理、協力ウィンウィンのグローバル環境ガバナンス体系の構築を図らなければならない。生態ガバナンスルールの策定における国連のメインチャンネルとしての役割を堅持し、各国の「最大公約数」を求める。大国は責任感を示し、プラスの誘導的役割を果たさなければならない。

 李氏は次のように強調した。中国は経済・社会発展の促進過程でグリーン転換を実現しなければならない。中国の森林の被覆率と蓄積量は30年連続して「ダブル成長」を実現し、陸域生態系の類型と重点野生動物の種が効果的な保護を得た。最近の雲南省でのゾウの群れの移動は幅広く注目されたが、これはわれわれが生物多様性の保護において自然の保護を重視していることを示すものだ。中国は気候変動の「パリ協定」を積極的に実行に移している。しばらく前、世界最大規模の炭素排出権取引市場が中国で正式にスタートした。中国が近代化のプロセスにおいて大自然を保護し、持続可能な発展を実現するには大きな苦難を伴う努力が必要となる。中国は各国と共に努力し、クリーンで美しい世界を築くことを願っている。

 世界自然保護会議は国際自然保護連合(IUCN)が4年ごとに開催する会議であり、世界の環境・発展分野で重要な影響力を持つ。今回の会議はフランス政府とIUCNの共催によるもの。テーマは「同じ自然、同じ未来」。マクロン仏大統領および多くの国々の政府要人、ビジネス界の代表らが出席する。