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日中友好七団体による歓迎レセプションにおける挨拶

唐 家 璇

(2010年3月12日,東京)

 

友人の皆様

こんにちは

    本日駆けつけた方々の多くは私の古くからの友人です。懐かしいお顔を拝見しますと、親しみが込み上げ、感慨もひとしおであります。ここで日中友好七団体がお国への再訪を、とお招きくださったことに対して感謝申し上げ、こうして新旧の友達と一同に集い心行くまで友情を語りあい、中日民間交流について考える場に、歓迎レセプションを催していただいたことに対して厚く御礼を申し上げます。

    友人の皆様、私の長い外交生涯において、自分にとって日本は特にご縁の深い国です。私自身が経験した戦後中日関係の歩みを振り返れば、素晴らしい発展と喜ばしい両国関係の今日あるのも、ひとえにふるい世代の両国政治家による英断の賜物であり、それ以上に友好団体と各界有識者の苦節数十年に負うもの、とつくづく痛感いたしております。民間交流こそ底流となって中日関係の発展を支えたものと確信します。日中友好7団体は長い間、日中友好という確固たる信念を持ち、終始最先端に立って友好の機運作りに奔走し全力投球され、両国関係の回復、改善、発展に大きな足跡を印してきました。早くも20世紀50年代に、日中友好協会、日本国際貿易促進会、日中文化交流協会など友好団体が様々の障害を乗り越えて民間交流のチャネルを開き、民でもって官を促す役割を発揮して、中日国交正常化を実現するためのパイオニアを務めました。数年前、両国の政治関係が国交正常化以来の難局を迎えた中、日中友好七団体は再び前面に出て、両国人民の末永い友好という旗印を鮮明にし、行き詰まりの打開と両国関係の転回を図るうえで重要かつ積極的な役割を果たしました。

    ここで、松村謙三、高崎達之助、田中角栄、大平正芳、古井喜実、宇都宮徳馬、藤山愛一郎、浜野清吾、伊東正義など中日関係で歴史的な貢献をなされた旧き世代の政治家の方々を偲ばずには入られません。土光敏夫、稲山嘉寛、岡崎嘉平太、木村一三など中日経済貿易の協力を推進するため創造的業績を残した経済界の先達者を偲ばずにはいられません。中島健蔵、井上靖、団伊玖磨、平山郁夫、清水正夫など両国の人文交流を強化するために殊勲を立てた文化芸術界の大御所たる方々を偲ばずには入られません。この場をお借りして、戦後数十年にわたって日中友好事業に尽力されたすべての日本各界の友人の皆様に、崇高なる敬意を表し衷心より感謝申し上げます。

    友人の皆様、両国政府と各界関係者が全力で取り組んだ結果、中日国交正常化の38年間において、両国関係は紆余曲折もたどっていますが、全体的に常に前に進んでおり、実に目覚しい成果を収めてきました。

    たしか国交正常化当時、中日間の貿易高はわずか10億ドル、人的往来はせいぜい1万人だったでしょうか。それが2009年に二国間貿易額で2288億ドル、人的往来ではのべ550万人を突破しました。ということは、およそ1万5千人が毎日、中日の間を移動することになります。こんなことは昔誰に想像できたでしょうか。

    世界金融危機のショックと洗礼に晒されてからというもの、両国経済の相互の需要はとみに増大し、相互依存がさらに深まって効果的インターラクティブを見せています。中国の発展は日本の経済発展に有益なものであり、日本の発展は中国の外部経済環境の改善につながっています。長所の取入れあい短所の相互補完と言われるように、互いに相手の長所を取入れあって共益と共同発展を目指し、アジアの地域協力を推進するために大いに貢献していくべきではないかと存じます。

    中日の政治関係も近年かなりレベルアップし、政治的相互信頼の面で明らかな改善が見られました。ここで特に、胡錦濤主席が2008年に日本を訪問した際、双方が調印した四つ目の政治的文書に触れておきたいと思います。この文書では、中日両国は互いに協力パートナーで相手の脅威にならず、互いに相手の平和的発展を支持する、と明記しています。これは中日双方が共同で示した重要な戦略的決断であり、中日関係が斬新な発展の時代に入ったことを示すものです。

    去年9月、日本では政権交代が行われ、鳩山内閣が誕生しました。鳩山首相は日本と価値観の異なる国に対して互いの立場を認め合いながら、共存共栄をしていくべきだとして、友愛外交の理念を掲げていること、さらに中日韓が東アジア地域協力の中心となるべきだと主張して、東アジア共同体構想を打ち出したことに留意しております。このような鳩山内閣の政策はアジアと中日関係に対して重視する姿勢を伺わせ、日本がアジアの隣国と関係を強化し、本地域でより大きな役割を果たすうえでプラスになります。そして、国際的枠組みが著しく変貌しアジア一体化に大きくうねる動きに合致しており、高い見地に立ったものと思います。

友人の皆様

    今世紀はすでに第二の十年に突入しました。未来を展望すれば、中日関係は希望とチャンスに満ちている反面、若干の問題やチャレンジをも突きつけられています。新しい情勢の下で、両国友好団体の肩に栄えある重大な使命がかかっています。中日友好協会は日中友好七団体と一丸となって、伝統を受け継ぎ、友好団体ならではのメリットを働かせ、情勢の変化を的確に踏まえて鋭意進取していく所存であります。交流の新しいスタイルを工夫し内容を充実させて、政治的相互信頼の醸成と国民感情の改善に向けた着実な取り組みを展開する必要があります。両国それぞれの発展の要請に即して、ポスト金融危機時代のグローバルな発展の行方を見据えて、持続可能な発展に関する協力を重点に進め、両国間の利益となるよう絆をさらに強化することです。さらに両国の友好団体の重要なお仕事といえば、ずばり後継者育成と友好組織の拡大を図るべく、危機意識を強めて取り掛かることだと思います。

友人の皆様

    中日友好は百年の計、千年の計だと、かつて鄧小平先生は言っておられました。子々孫々に至る中日友好という壮大な目標に向って、両国各界の友好関係者の皆さん、手を取り合って一層の努力を払っていこうではありませんか。

    ご清聴、ありがとうございました。



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